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体幹の機能不全と女子アスリートの前十字靭帯損傷リスク(コア機能不全の不均衡は、大腿部の高さ不均衡(ジャンプのピーク時)、ジャンプ間の休止、着地場所の不一致がみられる)

2016.05.02 | Category: 前十字靭帯損傷

コア(体幹)の安定性と女子アスリートの前十字靭帯損傷

コアの安定性と前十字靭帯損傷予防効果

コアの機能不全とは

コアの機能不全とは、体幹の慣性要求と、それに抵抗するコアの制御やコーディネーションの不均衡と定義されます。

 

体幹と下肢の機能に関しては、身体のコアを、動的課題中の下肢アライメントと負荷の重要な調節器とみなされています。

 

体幹と腰部のスタビライザーは体幹の動作と釣り合いを取るために予備緊張し、下肢の姿勢を調節します。

 

体幹と腰部のスタビライザーの予備緊張の低下は膝関節外転負荷を増大させるような体幹の側方姿勢をもたらす可能性があります。

 

「コアの安定性」の低下と、体幹と腰部におけるスタビライザーの相乗効果の低下は、パワー動作のパフォーマンスに影響を及ぼし、特に女子アスリートにおいては、重心制御の欠如に次いで傷害発生率を高める可能性があります。

 

女性選手の非接触型前十字靭帯損傷を防ぐには(体幹の安定性を重視し、中殿筋と股関節の外旋筋を発達させ、大腿四頭筋とハムストリングスの筋組織を強化する事は、着地時の外反トルクの有意な減少と、膝屈曲の有意な増加を促す)

コアの安定性と前十字靭帯損傷の関連

Zazulakらはコアの安定性にかかわる諸因子は女子アスリートにおける膝関節損傷リスクを予測しますが、男子アスリートにおいては予測しなかったことを報告しています。

 

したがって、これまでの調査結果によると、コアの神経筋制御と関連する体幹と腰部のスタビライザーの機能不全は、女子アスリートの高いACL(前十字靭帯)損傷リスクをもたらすメカニズムの根底にある可能性があります。

 

コア機能不全の不均衡は、大腿部の高さ不均衡(ジャンプのピーク時)、ジャンプ間の休止、着地場所の不一致などのタックジャンプ判断基準において見出すことが可能になります。

 

これらの欠陥が認められたアスリートには、コア制御を向上させるために体幹および腰部トレーニングを施す必要があります。

 

女子選手における前十字靭帯損傷(男子選手と女子選手の機能的差異としては、体幹部の安定性の低さ、ハムストリングス活動の低さ、内側広筋斜頭の低発達、中殿筋の安定性の低さ、大腿四頭筋の伸張性筋力の低さが挙げられる)

 

高校生アスリートのにおけるウェイトリフティング(女子アスリートにおいてはクリーンやスナッチ等の「キャッチ」局面での減速が前十字靭帯損傷の予防に有効である)

 

引用・索引Asci A and Acikada C.Power production among different sports with similar maximum strength.J Strength Cond Res21:10-16.2006


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