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クライミングにおける動的筋力およびパワー(高度に強調された短縮性筋活動は、クライミングにおいて身体重心を移動させ、素早くパワフルなクライミング動作の代表例としてはダイノがある)

2016.05.14 | Category: クライミング

動的筋力およびパワー

クライミングと筋活動の種類(短縮性筋活動とパワー)

短縮性筋活動

高度に強調された短縮性筋活動は、クライミングにおいて身体重心を移動させる役割を担います。

 

例えば、壁を登る際、広背筋は短縮性筋活動によって肩を内転させて胸部のモーメントアームを短縮し、それと同時に肩の伸展にも三角筋後部とともに寄与しています。

 

また、上腕骨の伸展と内転に伴い、他の様々な肩甲骨安定筋群(菱形筋、僧帽筋下部および中部)および肩甲上腕関節(上腕二頭筋および僧帽筋上部)は、短縮性筋活動によって登攀面に最大限の力を伝えています。

 

クライマーのインターバルトレーニングセッション(非常に高強度で(最大に近い強度で10秒)、完全な回復が見込める運動-回復比(1:12)を用いて行うと、発揮パワーが最大化され、ホスファゲン系が刺激される)

短縮性筋活動における速度

加えて、短縮性筋活動は、非常に幅広い速度のクライミングにおいて生じます。

 

例えば、特に難度の高い登攀面において、クライマーは最大限のコントロールと安定性を確保するため、非常に遅い速度で動作をすることがあります。

 

同様に身体重心を持ち上げるのに大きな力が必要な状況において(下肢が推進力に最小限の寄与しかできない姿勢をとっている場合など)、上肢筋群が十分な力を発揮するためには、筋活動の力-速度関係に従い、筋活動の速度を遅くすることしかできなく、したがって、ロッククライミングのレジスタンストレーニングプログラムには、低速の短縮性動作を組み込む必要があります。

 

ロッククライミングの生理学的要求(握力の持久力低下と相関しているクライミング中の血中乳酸濃度は3~10mmol/Lに達すると報告されている)

パワー発揮を重視した動作

その一方で、クライミングでは全身でのパワーを重視した動作も行われます。

 

素早くパワフルなクライミング動作の代表例はダイノであり、ダイノは、そのままでは届かないホールドに到達するために登攀面から文字どおり飛び上がるムーブになります。

 

ダイノにおいては、足関節、膝関節、および股関節の様々な伸展筋群を多いに活動させ、鉛直方向への加速を最大化するのに十分な力を短時間で発揮しなければなりません。

 

ハングクリーン、プッシュプレス、パワースウィッチアップなどのパワー向上エクササイズやプライオメトリクスは、大きな筋量を爆発的に活動させますが、同様のことはクライミングにおいても頻繁に行われるため、トレーニングへの導入を検討すべきです。

 

クライマーの生理学的代謝(高強度インドアクライミングでは一般に25~80%VO2Peak、すなわち20~45mL O2/kg/minと報告されている)

 

引用・索引Strength&Conditioning Journal Volumes34.Number3.Pages1-18


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