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7人制ラグビーの傷害発生調査(傷害は試合の後半戦において発生することが多く(p<0.001)、疲労の蓄積が重要な役割を果たしていることが示唆されており、7人制における下肢関節の傷害発生率は15人制のほぼ2倍である)

2016.05.12 | Category: トレーニング,ラグビー

7人制ラグビーの傷害調査

7人制ラグビーにおける傷害発生

7人制ラグビーの選手に課せられる身体的要求

7人制ラグビーの選手に課せられる身体的要求にフルサイズの競技場でのプレーと2日間にわたって行われる大会での複数回の高強度の試合に出場することによって、選手の傷害リスクが高まる可能性があると推測されています。

 

IRBセブンスワールドシリーズの体会(2008~2009年の8大会)の傷害に関するデータを集めた調査によると、7人制の傷害リスクは15人制の国際大会で報告されている傷害リスクよりも高くなりました。

 

重要なことは、その傷害の重症度(選手がトレーニングや大会に参加できない日数)もまた高い傾向にあり、トレーニングや試合に参加できない日数が平均45日間であることです。

 

7人制ラグビーにおけるTime motion分析(生理学的応答(心拍数、血中乳酸濃度、筋グリコーゲン濃度など)を測定することにより、有酸素性能力、スピード、アジリティ、筋力、パワー、柔軟性そして競技特異的スキルの重要性が明示されている)

傷害の原因とは

Fullerらは、578試合のシリーズ中に合計104件の傷害が発生したことを報告しています。

 

これは、1大会あたり1チームにつき0.96件の傷害発生率に相当します(試合時間1,000時間あたり106.2件、95%信頼区間0.15~128.9)。

 

このような傷害の原因はコンタクト(タックル、衝突)や走動作の場合が多く、その70%が下肢に発生しています。

 

最も多くみられる傷害は、関節(骨を除く)または靭帯の損傷(膝関節、足関節に最も多い)と、ハムストリングスの筋挫傷でした。

 

また、傷害は試合の後半戦において発生することが多く(p<0.001)、傷害発生には疲労の蓄積が重要な役割を果たしていることが示唆されており、さらに7人制における下肢関節の傷害発生率は15人制のほぼ2倍になりました。

 

最も多くみられた傷害部位は肩(15.8%)であり、続いて大腿部(14.5%)と手(14.5%)でした。

 

そして、全傷害の43%以上が下肢で発生しており、主に大腿部、膝関節および足関節が関与しており、試合の後半のほうが傷害発生率が高くなることが示唆されています。

 

傷害予防プログラムの共通要素(ジュニア選手においては、股関節屈曲を強調し、大殿筋を使って衝撃吸収することにポイントを置いてトリプルフレクションによる着地動作をしっかりと習得させることが非常に重要)

 

性差による膝関節傷害(女子選手の着地姿勢では、衝撃吸収のために大殿筋より大腿四頭筋を用いる傾向がある為に膝関節に前方剪断力が増す)

7人制ラグビーにおける傷害発生率の高さの要因

Fullerらは、7人制ラグビーにおける傷害発生率の高さは、15人制よりもプレーのスピードと強度が高いこと、理論上は、選手のインパクト時(タックル時など)により大きな力が伝わることになり、したがって、重度の損傷がもたらされる可能性が高いことになります。

 

さらに、高頻度で高強度のランニング、ステッピング/カッティング、方向転換動作が行われることが、足関節と膝関節の高い傷害発生率を生んでいる可能性があります。

 

ハイインパクトを生むコリジョンスポーツの大多数がそうですが、7人制ラグビーもゲームの性質上、場合によってはほぼ予防不可能な傷害リスクを有しており、さらに、選手の身体能力レベルと準備レベルとの間には、傷害件数および重症度の低下において重要な役割を果たすであろう関係が存在すると考えられています。

 

ジュニア競技選手の傷害予防プログラム(FIFA-11プログラムは体幹の安定化、ハムストリングのエキセントリックトレーニング、バランスエクササイズによる固有感覚受容器の向上、下肢筋群の動的安定化とプライオメトリックによる神経筋コントロールの要素を含んでいる)

 

ジュニア野球選手の技術へのアプローチ(スクワットなどの基本的なトレーニングは「足の裏全体で実施する」「正しい背中のラインを維持する」野球の技術でも要求される重要な動作に発展する)

 

引用・索引Issurin V.New horizons for the methodology and physiology of training periodisation Sports Med 40:189-205.2010


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