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最大身長速度(PHV:Peak Height Velocity)とオーバーユース(PHVに達していない子供達に対して疲労困憊するような練習を繰り返すことは、怪我の発生率を高め、運動学習効果の低下にもつながる)

2016.05.29 | Category: 投球障害治療

オーバーユース障害と外傷

オーバーユースとジュニアスポーツ

オーバーユース障害

練習の量や強度が増加すると、オーバーユース障害に加えて急性の外傷発生率も高くなることが示されています。

 

日本のジュニアスポーツの多くは、ボランティア指導者によって担われているのが現状であり、多くのボランティア指導者は、自らの経験に基いて指導を行っている場合がほとんどであり、資格や特別な知識、あるいはテクニックをもっていることは稀です。

 

実際、ジュニアスポーツにおける多くの怪我は、このようなボランティア指導者による不適切なテクニックやコンディショニング方法によってもたらされていることが報告されています。

 

指導者の誤った考え方や不適切な指導方法が子供の怪我の原因になっていることを再認識する必要があります。

 

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

ウォームアップ

プロ野球のある球団のファーム(2軍)における練習は非常に厳しく、若手をしっかりと鍛え上げているといいます。

 

その球団の練習を観察すると、ウォームアップが毎日1~1.5時間行われています。

 

スポーツをする上でウォームアップは重要なことですが、このウォームアップが終わった時点で、選手達はすでに疲労しています。

 

これはウォームアップというより、体力トレーニングに位置付けられ、そして、このウォームアップ後にチーム練習が長時間続くことになりますが、疲労した状態でメイン練習は怪我の発生が強く予測されます。

 

このようなプロチームの手法を参考に同様な方法を導入しているジュニアスポーツ指導者は少なくありません。

 

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

ジュニア選手におけるウォームアップ

ジュニアスポーツにおいては、プロ野球のようにある一定の体力レベルに到達しているわけではなく、子供の体力レベルにかなりばらつきがあるため、疲労を招くようなウォームアップは行わないほうがよいと考えられます。

 

ウォームアップはゆっくりと徐々に強度を上げ、筋温が定常状態に達するよう少なくとも10分は行う必要があります。

 

ウォームアップ終了後には必ず3~5分程度の休息を設け、回復を図った後にチーム練習を開始することが推奨されます。

 

ウォームアップ以外のメイン練習や体力トレーニングにおいても、最大身長速度(PHV:Peak Height Velocity)年齢に達していない子供達に対して疲労困憊するような練習を繰り返すことは、怪我の発生率を高めるだけではなく、運動学習効果の低下にもつながり可能性があります。

 

ストレッチの生理学的作用(受動的なストレッチを10分行うと速筋である指伸筋のAkt活動が有意に増大し、機械的張力が、速筋線維内のAktを活性化する仕組みに関わる可能性がある)

ジュニアスポーツにおけるオーバーユース障害因子

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ウォームアップの生理学的重要性(筋温上昇による身体効率化と神経系の改善による怪我の予防)

 

引用・索引Marsh D(2010)Little league elbow:Risk factors and prevention strategies Strength and Cond J.32(6):22-37

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