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運動学習法としての集中法と分散法(疲労は、反応時間やコーディネーション能力、運動の緻密さや筋出力など低下させ、筋の衝撃吸収能力をも減退させるため、肉離れなどの傷害を誘発させる)

2016.05.30 | Category: 投球障害治療

運動学習法

運動学習におけるオーバーユース予防のトレーニング内容

集中法と分散法

運動学習法として、分散法と集中法が提唱されています。

 

分散法は、短い休息を挟みながら練習を行う方法であり、一方、休息を入れずに連続的に練習を行うのが集中法になります。

 

スキルを獲得し、競技パフォーマンスを向上させるためには、「投げ込み」のような集中的な練習が最も効果的であるという考え方は根強く、それゆえ、日本のジュニアスポーツでは、集中法による練習が大半を占めていると思われます。

 

しかし、過度な繰り返し練習は学習効果を上げるための指導技術としては低レベルと考えられています。

 

最大身長速度(PHV:Peak Height Velocity)とオーバーユース(PHVに達していない子供達に対して疲労困憊するような練習を繰り返すことは、怪我の発生率を高め、運動学習効果の低下にもつながる)

集中法と分散法におけるパフォーマンス

一般に、学習効果は集中法よりも分散法のほうが高く、分散法での練習はパフォーマンス向上がより期待できます。

 

したがって、ジュニアスポーツでは、集中法による練習時間を減じることによって繰り返されるストレスを軽減し、そして、分散法による練習をいかに計画するかが重要なポイントとなります。

 

例えば、100球連投する「投げ込み」のような集中練習から、20球を1セットとし、セット間休息を5分間入れながら数セット投げるような分散練習へと切り替えるなどです。

 

実際の野球の試合における1イニングの平均投球数は約20球前後、所要時間は約5~15分であるので、休息を入れながらの分散練習は、まさに試合状況に近い実践練習といえます。

 

また、疲労による怪我予防の観点から分散法に切り替えることが望ましいとされています。

 

疲労は、反応時間やコーディネーション能力、運動の緻密さや筋出力など低下させるだけではなく、筋の衝撃吸収能力をも減退させるため、肉離れなどの傷害を誘発させるリスクが高まります。

 

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

 

ストレッチの生理学的作用(受動的なストレッチを10分行うと速筋である指伸筋のAkt活動が有意に増大し、機械的張力が、速筋線維内のAktを活性化する仕組みに関わる可能性がある)

 

引用・索引Marsh D(2010)Little league elbow:Risk factors and prevention strategies Strength and Cond J.32(6):22-37

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