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ジュニアスポーツにおける急性外傷(適度な練習はトレーニング適応を引き起こし、骨、筋、腱、靭帯などの組織を強くさせるが、怪我の30~60%は、オーバーユースに起因する)

2016.06.01 | Category: 投球障害治療

ジュニアスポーツにおける急性外傷

ジュニアスポーツにおける急性外傷

怪我の30~60%は、オーバーユースに起因

ジュニアスポーツにおける急性外傷は、捻挫、肉離れ、骨折、脱臼、打撲になりますが、その中でも捻挫は全外傷の27~48%を占め、足関節と膝関節に多発していることが報告されています。

 

そして、これら子供の怪我の30~60%は、オーバーユースに起因しています。

 

オーバーユース障害は、骨端部に繰り返しの牽引ストレスがかかることが原因になります。

 

骨端部の成長軟骨は、成長軟骨板をはじめ腱の付着部に存在し、繰り返されるメカニカルなストレスの影響を受けやすくなります。

 

運動学習法としての集中法と分散法(疲労は、反応時間やコーディネーション能力、運動の緻密さや筋出力など低下させ、筋の衝撃吸収能力をも減退させるため、肉離れなどの傷害を誘発させる)

部位ごとの障害の特徴

上肢のオーバーユース障害としては、野球、バレーボール、テニス、水泳など上肢を高頻度で使うジュニア選手に多くみられ、リトルリーグ肘(野球肘)、リトルリーグ肩(野球肩)、テニス肘、腱板炎などとして知られており、過度の練習や不適切なフォームなどが主たる原因になります。

 

下肢のオーバーユース障害では、ジャンプやカッティング動作お行うサッカー、バスケットボール、バレーボール、器械体操などで多くみられ、膝ではオスグッド病、下腿や足部では疲労骨折、足部の踵ではシーバー病が特徴的です。

 

また腰部の疲労骨折である脊椎分離症は、器械体操や捻り動作を繰り返すバレーボール、テニス、野球のピッチャーによくみられます。

 

このようなオーバーユース障害は、十分な休養を設けずに、投げる、走る、跳ぶ、泳ぐなどの動作を繰り返すことが原因になります。

 

適度な練習はトレーニング適応を引き起こし、骨、筋、腱、靭帯などの組織を強くさせますが、この刺激が過度である場合や回復時間が不十分である場合、あるいはその両方の場合は負の結果をもたらすことをジュニアスポーツ指導者は強く認識しておかなければなりません。

 

最大身長速度(PHV:Peak Height Velocity)とオーバーユース(PHVに達していない子供達に対して疲労困憊するような練習を繰り返すことは、怪我の発生率を高め、運動学習効果の低下にもつながる)

傷害発生予防のための注意点

  1. ジュニアスポーツにおける傷害および傷害発生率要因を十分に理解し、特にオーバーユース障害の兆候を見逃さないようにする
  2. 子供の体力レベルはばらつきが大きいため、疲労を招くようなウォームアップを行わない
  3. ウォームアップ後、3~5分程度の休息を設け、回復してからメイン練習を開始する
  4. 練習は、長時間の集中法より、休息を挟む分散法を重視する
  5. 練習は、やり過ぎるより足りないくらいがちょうどよい
  6. 指導者は、傷害や指導方法にかかわる最新情報を学び続ける

投げ込みとオーバーユース障害(子供や青少年におけるオーバーユースの約50%は予防可能とされており、特に外的因子の「不適切な練習方法」の影響が最も強い)

 

引用・索引Marsh D(2010)Little league elbow:Risk factors and prevention strategies Strength and Cond J.32(6):22-37


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