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最大酸素摂取量と年齢変化(最大酸素摂取量には年齢変化がみられず、U13からU18までほぼ一定の約65ml/kg/minを示した)

2016.09.27 | Category: サッカー

最大酸素摂取量と年齢変化

最大酸素摂取量とプロサッカー選手のYo-Yo IRテストとの関係

プロサッカー選手と最大酸素摂取量

Jリーグクラブに所属する選手では、最大酸素摂取量には年齢変化がみられず、U13からU18までほぼ一定の約65ml/kg/minを示しました。

 

この最大酸素摂取量の年齢変化は、上述したYo-Yo IR2テストの結果が暦年齢とともに上昇し続け、暦年齢の強い影響下にあることと大きく異る結果になりました。

 

さらには、年齢カテゴリーごとにYo-Yo IRの結果と最大酸素摂取量との相関関係を調べたところ、U-13では両者に関係性はほぼなく(r=0.17、0.15)、U-14で少し関係性がみられるようになり(r=0.26、0.42)、U-15以降になりはじめて有意な相関関係がみられるようになりました。

 

そして、その相関の程度(r=0.56~0.61)はプロサッカー選手もしくは成人サッカー選手での報告と同様、中程度なものでした。

 

サッカーにおける間欠的運動能力(サッカーの試合におけるエネルギー需要のうち98%は有酸素的に賄われるが、 勝敗を決するのは、ゴール前の競り合いなどで行われるスプリントやジャンプといった、残り2%の高強度な無酸素的活動になる)

Wingate Anaerobic Test

次にWingate Anaerobic Testも実施し、年齢カテゴリーごとに無酸素性能力の年齢変化も検討した結果、Yo-Yo IR2テストの結果と無酸素性パワー(W/kg)には、U-13では高い有意な相関関係(r=0.74、0.65)がみられました。

 

しかし、その後、暦年齢の増加とともに両者の関係性は徐々に小さくなり、U-15以降ではほぼ関係性はなくなることが判明しました。

 

そして、U-14においてYo-Yo IR2テストの結果を制限する要素がU-14以前とU-15以降で異なることが考えられます。

 

U-14以前では、まだ筋の発育発達が不十分なため、筋量の自然成長に基づく無酸素性能力の発達の程度が、Yo-Yo IR2テストの結果に強く影響します。

 

なぜならば、Yo-Yo IR2テストは、単純な直線走ではなく、方向転換が存在し、その前後に減速および加速するフェーズがあるため、強い筋パワー発揮も必要となるからです。

 

一方、U-15以降で多くの選手で身長発育がほぼ終息し、筋発育の程度による無酸素性能力の発達の程度がYo-Yo IR2テストの結果に影響してくるようになると考えられます。

 

これらは、特に中学生年代でYo-Yo IRテストを実施するとき、その解釈に十分な注意が必要であることを示唆しています。

 

サッカー選手の間欠的運動能力の発達とその評価(近年ではBangsboによって開発されたYo-Yoテスト、その中でもYo-Yo Intermittent Recovery(Yo-Yo IR)テストが世界的に広く利用されるようになってきている)

 

引用・索引Bangsbo J F,M,Iaia,and P,Krustrup,The Yo-Yo intermittent recovery test a useful tool for evaluation of physical performance in intermittent sports Sports Med.38:37-51.2008


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