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成長の遅速の問題(平均的なU-13において、身長の最大発育速度(PHV:Peak Heght Velocity)を迎える)

2016.09.26 | Category: サッカー

成長の遅速の問題

成長の速度と知足と間欠的運動能力

身長の最大発育速度(PHV:Peak Heght Velocity)

中学生年代の特徴は、身長が急激に伸びる発育スパートを迎えることにあります。

 

平均的なU-13において、身長の最大発育速度(PHV:Peak Heght Velocity)を迎えます。

 

Philippaertsらは、サッカー選手を対象にして、ほとんどの体力・運動能力が身長と同じようにPHV年齢において最大発達を示すことを報告しています。

 

ただし、無酸素性能力や下肢筋パワーについてはPHV年齢以降の1~2年にわたって大きく発達することも示しています。

 

ここで注意が必要なのは、発育スパートを迎えるタイミングが選手によって異なり、PHV年齢には最大5歳程度の個人差があることです。

 

そのため、同じU-13チームにも発育スパートを早く迎えPHVを過ぎた早熟な選手と、これからPHVを迎える晩熟な選手が混在することになります。

 

結果的に、同じ暦年齢であるにもかかわらず、無酸素性能力や下肢の筋量・筋パワーに大きな違いが生じ、そのことがYo-Yo IR2テストの結果にも強く影響します。

 

サッカーにおける間欠的運動能力(サッカーの試合におけるエネルギー需要のうち98%は有酸素的に賄われるが、 勝敗を決するのは、ゴール前の競り合いなどで行われるスプリントやジャンプといった、残り2%の高強度な無酸素的活動になる)

PHVを過ぎた早熟な選手

PHVを過ぎた早熟な選手では、U-13の時期において下肢の筋量・筋パワーの発達が有意になり、したがって、まだ発育スパートを迎えていない晩熟な選手との下肢の筋量・筋パワーの差が拡大し、これがYo-Yo IR2テストの結果にも強く影響します。

 

つまり、ほぼ同じ練習メニューで、同じトレーニングを実施しているにもかかわらず、U-13にて下肢の筋量・筋パワーが大きく発達する早熟な選手ほどYo-Yo IR2テストの結果は向上を示し、その一方で、PHVを迎えていない晩熟な選手におけるYo-Yo IR2テストの結果向上は小さくなりました。

 

したがって、U-13では、早熟な選手の間欠的運動能が短期間に大きく発達し、晩熟な選手との差が拡大することになりますが、重要な点は、晩熟な選手では下肢の筋量・筋パワーが遅れて発達するだけであり、U-14、U-15へと年齢カテゴリーが上がるほど、早熟な選手との差は徐々に縮まりることです。

 

サッカー選手の間欠的運動能力の発達とその評価(近年ではBangsboによって開発されたYo-Yoテスト、その中でもYo-Yo Intermittent Recovery(Yo-Yo IR)テストが世界的に広く利用されるようになってきている)

 

引用・索引Bangsbo J F,M,Iaia,and P,Krustrup,The Yo-Yo intermittent recovery test a useful tool for evaluation of physical performance in intermittent sports Sports Med.38:37-51.2008


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