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SAID(Specific adaptation to imposed demands:課せられた刺激に対する特異的適応)

2017.01.12 | Category: 投球障害治療

SAID(Specific adaptation to imposed demands:課せられた刺激に対する特異的適応)

野球トレーニングにおける特異的適応

プログラムデザインの根拠

SAIDは特異性、漸進性、および過負荷の原則を基にしたすべてのプログラムデザインの根拠となっている概念になります。

 

さらなるトレーニングへの適応を求める場合は、特異的課題の難易度を上げる必要があります。

 

従来のオフシーズンおよびプレシーズンのストレングス&コンディショニングプログラムを通じて、パフォーマンスをピークレベルに到達させるためには、単に量や過負荷を増大させるだけでは不十分になります。

 

つまり従来のピリオダイゼーションモデルの中に、より複合的なプログラムおよびエクササイズデザインを取り入れることを検討すべきです。

 

特に重要な要素は、年齢、経験レベル、遺伝的素因、姿勢、歩行、習熟度、認知能力、鋭敏さ、および性別になります。

 

ジュニア選手の最も身長が伸びる時期(PHV:Peak Height Velocity)を考える(急激な骨の伸長により骨密度が一時的に停滞もしくは低下し、筋の組織形態が追いつかず張力の高い状態(柔軟性の低下)になる)

B.A.S.E.S.モデル

ピリオダイゼーションにおいて、選手の特性は全部で5つのスキルに分類されます。

 

すなわち、バランス、アジリティ、筋力、爆発力、およびスピード(頭文字をとってB.A.S.E.S.)の5つになります。

 

人間の運動や筋力は、基本的な神経学的プロセスに沿って習得され、また向上します。

 

5つのスキルはそれぞれ、以下に挙げる3種のトレーニング分野に分けられます。

 

ジュニア野球選手の基本的な体力の獲得の意義(安定性を得ることで、動作の中での可動を効率化、静的、動的なバランス能力を向上させることで、野球の技術向上における基礎、障害のリスクを軽減させる)

競技のための神経筋/固有感覚トレーニング

ステップ1:バランス=静的または等尺性の筋収縮を通じて達成される、神経筋のコーディネーション/静的な関節安定性。

 

ステップ2:アジリティ=動作発生時における刺激と筋収縮間の情報伝達パターンの改善を通じて達成される、固有感覚のコーディネーション/関節可動域。

競技のための筋力トレーニング

ステップ3:筋力=多関節および単関節エクササイズを用いた外的抵抗の負荷を通じて達成される、外力への抵抗/減速。

競技のための爆発力トレーニング

ステップ4:爆発力=バランス、アジリティ、および筋力を組み合わせ、直線的および多平面的に適用することで達成される、力強い力の発揮/加速。

 

スッテプ5:スピード=バランス、アジリティ、筋力、および爆発力を組み合わせ、最大限の速度で適用することで達成される。

 

ジュニア競技選手の傷害予防プログラム(FIFA-11プログラムは体幹の安定化、ハムストリングのエキセントリックトレーニング、バランスエクササイズによる固有感覚受容器の向上、下肢筋群の動的安定化とプライオメトリックによる神経筋コントロールの要素を含んでいる)

素早い力への抵抗/素早い力の発揮、または高速での減速/加速

人間発達に基づく単純な神経学的順序に沿って考えた場合、最初に獲得すべきスキルはバランスであり、次がアジリティになります。

 

その次に、外的抵抗を用いての筋力向上が求められます。

 

そして、この3つの組み合わせが力となって、続く爆発力とスピードの向上が達成されます。

 

忘れてはならないのが、これら5つのスキルはフィールドではすべて同時に発揮されるということであるため、各スキルを適切な形で選手のプログラムに組み込むことが、障害予防とパワー発揮の手法を統合するうえで非常に重要になります。

 

ジュニア野球選手のトップアスリートとしてスキル向上を目指す際に重要とされる能力(「完成像、理想像を明確にもつ」「運動観察眼をもつ」「動きのコツを明確に挙げることができる」「指導者や仲間の「ことば」を理解できる」)

 

引用・索引Wathen D Baechle TR and Earle RW Periodization In Essentials of Strength Training and Conditioning Baechle TR and Earle RW eds Champaign IL Human Kinetics.2008pp507-522


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