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アジリティ強化が競技力を上げる化学的根拠と中枢神経系と固有受容器の適応について

2014.03.09 | Category: トレーニング

アジリティの定義

アジリティ

アジリティとは、特に球技スポーツや対人スポーツに特有の「方向転換および切り換え局面を伴う最大スピードの動き」です。

 

 スピード、アジリティおよびクイックネスにおける体力要素の相互関係

方向転換と切り替え

方向転換とは、進行方向(水平及び鉛直方向)の変化であり、切り換えとは次の新しい動きを行う為に、”減速から停止そしてスタート”(例:フォワードランから後方に方向転換してバックラン、ディフェンス動作でのダッシュから横方向へ転換してのスライドステップなど)または”減速からスタート”(例:同時進行方向上でのフォワードランから180°ターンしてからバックラン、オフェンス動作での0°から90°未満での角度でのカットラン)というスピード&パワー&動的調整力の変化の局面になります。

 

切り換えは方向転換による次の動きへの方向と次の動きの種類によって決定されます。

 

サッカー治療におけるサッカー競技の大きな特徴

中枢神経系の適応

筋繊維の動員パターンは、2つの事柄によって決まるとされています。それは、中枢神経系(CNS)と、運動に関わる筋及び骨の固有受容器からのフィードバックになります。

 

固有受容器は、我々の関節に含まれる、様々な抵抗、接触、運動を感知する器官、すなわち筋紡錘、ゴルジ腱器官からなります。

 

クイックネスと反応スピード向上と感覚刺激(視覚・聴覚)による反応動作の関係

筋紡錘

感覚神経および運動神経が入り込んだ、筋繊維の改造型になります。

感覚神経

筋繊維の中心に位置しており、筋が伸張した時に活性化します。

 

運動神経は筋繊維の両端にあり、筋紡錘の線維が通常の筋繊維と同じ長さに維持され、この配置により、筋繊維の長さと変化の速度に関する情報が、CNSに絶えず送られます。

 

一方、ゴルジ腱器官は、筋の腱に位置し、筋が収縮するときに刺激され、この張力に関する情報をもとに、CNSからの信号による抑制を介して、過度の張力発揮から腱を保護します。

 

そして、関節中の抵抗、接触、運動を感知する器官が、スピードと方向の指示をCNSに与えていきます。

 

青少年期のアジリティ能力(アジリティパフォーマンスの重要な構成要素:方向転換速度(CODS)と認知的意志決定過程)

スピードとアジリティを向上させるために中枢神経系にどのようにアプローチするか?

スピード

基本的に反復運動により、中枢神経系(CNS)をトレーニングすることができるので、より早く反応することが可能になります。

 

刺激を何度も繰り返すことで、運動神経の活性化を介してCNSへのフィードバックを筋紡錘の伸張に適応させることができるようになり、その為に収縮中でも残りの筋と同じ長さになることが可能になります。

 

筋紡錘と筋繊維の活性化が同時に起こることで、CNSが貴重な時間を無駄にせずに、刺激のパターンを早くし、ゴルジ腱器官はその他の固有受容器はより早いタイムをもたらすような、筋全体の張力と動きの感覚をCNSに伝えます。

 

思春期頃のアジリティ能力向上の要因(ホルモン変化が神経系のさらなる発達、筋横断面積の増大、波状角の増大、筋線維タイプの分化を促し、力発揮能力を向上させる)

 

アジリティ

この形式のトレーニングは通常、横方向への動き、前後方向のジャンプや十字またはアングルボードエクササイズからなります。

 

中枢神経系(CNS)は動きのパターンを決定すると、どの筋が必要で、どのような順序でそれらを収縮、弛緩させるかを判断し、基本的なパターンが決まれば、関連する筋繊維の数やそれらの刺激の頻度を変化させることで、CNSが調整することができるようになります。

 

よってより多くその動きを練習するほど動きが向上することを意味しています。

 

青少年期におけるアジリティの発達と認知的意志決定過程(シナプス回路の強化とシナプスの剪定が、反応時間短縮と総合的認知能力向上をもたらす)

 

アジリティトレーニングは選手が指示された方向に反応することを求めることでより効果的になります。

 

これは、次の動きを予測させずに、CNSからの信号と受け取った固有受容器からのフィードバック間のコーディネーションを向上させることが出来、それは神経系の適応にすべて集約されます。

 

身体の速度を素早く落とす活動動作(減速)テクニックは傷害リスクを低下、さらにバランスを制御し、蓄積された弾性エネルギーをその後の動作へと効率よく移行する

引用・索引 NSCA-Japan Volume 26 Number 3,pages13-14

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