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痛みに対する物理療法の神経系へのアプローチ・門制御理論(gate control therapy)

2014.03.19 | Category: アスレティックリハビリテーション

痛みの解剖生理学的基礎

痛み

皮膚の構造とその性質

皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。

 

身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、その血行動態に影響を及ぼしやすく、逆にその血行動態が温・冷の効果を左右すると考えられています。

 

また、成人ではほぼその体重の60%が血液を含む水分よりなり、この相対的量も温・冷を始めとする物理エネルギーの人体への作用効果に影響を及ぼしています。

 

血液循環

皮膚内の血液循環は皮膚組織の栄養供給を行うとともに、皮膚より熱伝導に深いかかわり合いを持っています。

 

皮膚組織中の含水量および電解質量は皮膚の電気抵抗を決める重要な因子であり、これは皮膚温と反比例の関係にあり、7度の温度上昇で基電圧として10Vの低下をきたすと言われています。

 

皮膚には温・冷刺激に対して感応する温点、冷点と呼ばれる感覚点があり、これらの受容器は一定の温度下で興奮し、その感覚を中枢へと伝えます。

 

※温冷刺激の中でその温度範囲が体温と同一範囲にあるものは暖かく冷たくも感じず、これを不感温度といい、これ以下の温度刺激では冷たく、これ以上では暖かく感じますが、これも限界に達すると侵害刺激となり痛みが生じます。

 

門制御理論(gate control therapy)

MelzackとWallは1965年に脊髄後角中の膠様質の細胞の動きに着目し、門制御理論を提唱しました。

 

これは、後根から入る痛み関係するような細い線維は後角細胞(T)と膠様質の細胞(SG)に連絡し、Tに促通、SGに抑制的に働きます。

 

一方、触覚などに関係するような太い線維は両方に促通的に働き、SGはTでシナプス前抑制を行っています。

 

両者の線維の相互干渉でTの発射様式が決まり、Tの発射がある一定の強さ以上になるとそれは、痛みとして感じられ、これは中枢からのコントロールを受けています。

※これは痛みに対する物理療法の効果を説明するのに非常に重要な理論です。

引用・索引 理学療法概論

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