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アイシング(cryo therapy)冷に対する痛みの軽減効果の生理学的反応

2014.03.21 | Category: アスレティックリハビリテーション

アイシングの痛みの軽減効果の生理学的反応

アイシング

冷に対する生理的反応

冷刺激を与えた時の組織反応は、その「温度刺激」「時間」「変化」という三大要素に左右され、温度刺激の三要素と言われます。

 

また、刺激を受ける組織細胞の種類、すなわちその新陳代謝の高さにも関係し、組織温度が変化するとその化学反応の速度も変化します。

 

一般に10℃の温度上昇で組織の化学反応速度は約2倍と言われ、これをvan`t Hoffの法則(Q10の法則)と言います。

 

※変性した細胞(温度調整を欠く細胞)ではQ10は14~18倍になります。

 

一般に生体の温冷にたいする生理的適応範囲は10~40℃で35℃付近を境として皮膚血管は拡張あるいは収縮を行い、体核温度調整に貢献してます。

 

急性外傷とRICE(コールドスプレーは筋スパズムや筋・筋膜トリガーポイントなど神経終末には作用は認められるが、深部組織への効果はないとされる)

冷による痛みの軽減効果

氷などの冷刺激を、痛みの軽減などの目的で、主として局所的治療に応用することを冷療法(cryotherapy)と言います。

 

氷、冷水などを直接身体に適用する伝導手段によるもの、エチルクロライドを噴霧する気化手段によるものがあります。

 

局所冷却効果は「組織の暑さ」「含水量」「血行状態」などにより決まります。

 

※3㌢の皮下組織の暑さの部分で10分間アイスパックを続けないと、その部分の筋内温度は影響を受けないとCaillietは述べています。

 

局所に冷を適用することで、皮膚の冷却に伴い一定時間皮膚血管に収縮が生じますが、同時に血管拡張の反応も起こします(反応性血管拡張hunting reaction)。

 

反応性血管拡張は15℃くらいに一度生じ、組織温度の低下により新陳代謝は抑制され、組織液の流出や炎症など病的状態が抑えられます。

 

※筋紡錘の興奮性は32℃で低下し、20℃では筋収縮の弛緩時間の延長が見られ、27℃以下では神経伝達物質の抑制や神経筋接合部のブロックが生じると言われます。

 

上記の点を考えると、冷の鎮痛効果は神経ブロック効果、反応性血行改善などに、細胞膜興奮性および透過性の低下による浮腫や炎症の抑制が加わって生じると考えられています。

 

※筋スパズムの軽減による悪循環の遮断効果も忘れてはいけません。

 

急性外傷受傷後の適切な処置RICE(皮膚温が10~15℃まで下がると、代謝は低下し、神経伝達が抑制されるために局所的な麻酔効果も期待でき、弾性ラップによる圧迫が皮膚温や深部温をより効果的に低下させる)

 

クールダウンの目的別の方法と効果(CK活性値低下、浮腫軽減、遅発性筋痛抑制など)

引用・索引 理学療法概論

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