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リコンディショニング時の関節可動域運動(ROM運動)の際に必要な病態生理と運動学の理解の重要性

2014.03.23 | Category: アスレティックリハビリテーション,ブログ

リコンディショニング時のROMの病態生理と運動学

可動域訓練

関節可動域運動(ROM運動)

 

関節可動域を維持改善する目的で実施される運動をROM運動、伸張運動(矯正運動)といいます。

 

とくに、他動的運動では組織の過伸展(over stretch)にならないように注意することと下記の項目が重要になります。

 

①運動学等の基礎知識に基づいて行う。

②生理的ROMの範囲内で行う。

③痛みのある場合、痛みの軽減を優先しその可動域の範囲を考慮する。

④筋の走行を考慮し関連ある関節を固定し、それを優先し治療する。

 

各関節における運動学的特記点

肩関節

肩甲上腕関節を中心とする肩周辺機構を理解することが重要。

肩甲上腕関節は関節窩が浅いので可動性は大きいが安定性は乏しく、外転運動では肩甲上腕リズムの考慮、上腕上方関節(第二肩関節)の機能を十分理解しておくことも重要。

肘関節

肘伸展位では上腕と前腕が運搬角をなし、正常でも肘過伸展は若干認められる。

前腕

肘を90°屈曲した状態で前腕の回内・外の運動を分離でき、尺骨と橈骨間に張る骨間膜は中間位で緊張。

手関節

頭骨手根関節と手根中央関節が手の運動に関係し、ROMは尺屈〉撓屈、掌屈=背屈。

手・指

母子・・・屈曲・伸展、内・外転・軸回旋可、対立運動が重要。

手指・・・MP関節は靭帯の付着で屈曲位で内外転制限。

股関節

骨盤-骨椎の動きが股の動きと関連している点を考慮し、屈曲・内転・外旋の組み合わせは特に股関節の不安定性をきたしやすい。

回旋ROMは肢位のとり方で変化しやすい。

膝関節

安定性と可動性という相反した機能を強いられ、したがってストレスや過酷な活動に対処して働き障害されやすい。

関節運動ではすべりと転がり運動が生じ、屈曲位での脛骨回旋が可、また膝蓋骨の動きも重要。

足関節

距腿関節で底・背屈が可能で、これは距骨滑車の形態により、底屈ROM〉背屈ROM。

運動軸は前額面お平行にないので足は通常tou-outをとる。

足部

ショパール関節も関係し距骨下関節で内・外がえしが可能。

内がえし

・・・底屈・内転・回外。

外がえし

・・・背屈・外転・回内。

頚椎

環椎後頭関節は屈伸運動を主に、環軸関節は全頚椎の回旋の約半分が行われる。

屈曲・伸展ROM50~60°、側屈50°、成人下部頚椎にはルシュカ関節を認める。

胸腰椎

腰椎は椎間関節の方向により屈曲・伸展運動が主で、胸椎では棘突起により伸展が制限される。

腰椎の動きの70~75%はL5-S1間で生じる。

 

※運動量がオーバードーゼ(運動過剰)にならないように、運動後の関節痛の増加が2~3時間で運動前に戻るくらいを目安とするなどの配慮が必要になります。

 

関節可動域障害に対する的確な理学療法アプローチを実施するには、正常な関節構造、運動学や結合織を中心とする病態生理、それぞれの疾患の障害学を基礎として行うことになります。

引用・索引 理学療法概論

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