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トレーニングの運動刺激による結合組織への生理学的効果

2014.03.24 | Category: アスレティックリハビリテーション

トレーニングの運動刺激の生理学的効果

運動

結合組織(connective tissue)とは

 

結合組織(connective tissue)とは広義には間葉組織に由来する様々な組織をいい、組織同士を連結し、他の組織や器官の間を埋め支持する役目を持つ組織を総称します(靭帯、脂肪組織、軟骨、骨まで含まれる)。

 

狭義には疎性結合組織(コラーゲン線維など)を本来の結合組織とし、全身に広く分布します。

 

緻密結合組織

 

今回扱う結合組織とは狭義の結合組織の緻密結合組織にあたる筋膜や腱のことになります。

 

筋膜や腱などの結合組織は運動負荷により強度を増し、高強度のトレーニングは膠原線維の増加を促し、筋肥大に伴い筋膜、腱ともに強化されます。

 

緻密結合組織は膠原線維が多く基質が少ない組織で、膠原線維が不規則に並んでいるものを不規則性緻密結合組織といい、真皮が代表的な例となります。

 

膠原線維が規則的に並んでいるものを規則性緻密結合組織といい、腱、筋膜が代表的な例となります。

 

膠原線維

 

膠原線維とは260~280nmのトロポコラーゲン分子がつながったものが束になって形成される線維で、直径が約40~100nm程あり、特徴的な横縞を持っています。

 

物理的に張力に対して強く、約500kg/c㎡の力に耐えます。

 

膠原線維はグリシンやプロリン等のアミノ酸を主成分とし、これらアミノ酸が細胞外に分泌されトロポコラーゲン分子になり、これが重合し膠原線維となります。

 

筋膜・腱・靭帯

 

筋膜や腱は筋繊維が発揮した張力を骨に伝える働きを担い、靭帯は関節で骨と骨とを連結させ、支持性を与えると同時に起動を誘導します。

 

腱(tendon)は膠原線維の束の間に線維細胞が縦に並んだ構造をし、腱内の線維細胞は腱細胞(または翼細胞)と呼ばれます。

 

腱組織自体の再生能について、近年では腱組織にも再生能があるとさるようになり、その再生には身体的活動に伴う力学的ストレスが有効であり、その程度は運動刺激により、コラーゲン線維の微小断裂が生じ、修復過程で再生、増強されます。

 

オーバーユースの際は再生、増強される前に刺激が加わり、微小断裂が重なり、慢性の炎症、組織の瘢痕化、弱化を引き起こします。

 

トレーニングの生理学的適応

 

運動刺激による成長ホルモン、テストステロンなどのアナボリックホルモンは成長因子(insulinlike Growth Factor:IGF-Ⅰ)の分泌を促し結合組織の適応を促進させると考えられています。

 

有酸素性トレーニングは膠原線維の代謝を亢進させ、高強度レジスタンストレーニングは筋肥大に伴い、筋膜や腱などの結合組織の発達を促し、以下の強化や改善も得られると考えられています。

 

・腱(靭帯)と骨表面の接合部位

・腱あるいは靭帯の本体内部

・骨格筋内の筋膜の網状構造

・膠原線維の直径の増大

・膠原線維内の架橋結合の増加

・膠原線維数の増加

・膠原線維密度の増加

 

長期間の運動により、腱骨移行部の強度は高まり、破断部位が腱実質へ変化するとされ、高強度の運動負荷による筋肥大に伴い、筋内の結合組織に含まれる線維芽細胞の増加、大型化および活発化が起こり、肥大する筋の筋膜に十分な量の膠原線維が提供されます。

引用・索引 ストレングス&コンディショニング1 理論編

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