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エネルギー供給機構の糖質・脂質・タンパク質の生理学(スポーツ栄養学)

2014.03.28 | Category: トレーニング

エネルギー燃料としての栄養素

運動とエネルギー

糖質(炭水化物)

糖質は身体の中では血中グルコース(血糖)、肝グリコーゲン、筋グリコーゲンの形で存在しています。

 

身体含有量は血中グルコースが約5g、肝グリコーゲンが約70~100g、筋グリコーゲンが300~400gになります。

※糖質は約4kcalのエネルギーに相当します。

 

運動の初期や高強度の運動時には筋グリコーゲンが利用されますが、無機的解糖のために乳酸が産生され、この乳酸は血中に逸脱し肝臓に運ばれてグルコースに再合成され、エネルギーとして利用されます。

 

また、乳酸は筋肉中のミトコンドリアに運ばれて有酸素的なエネルギー源としても利用されます。

※長時間の運動の場合には筋グリコーゲンの減少と血中グルコース濃度も減少します。

 

(血中グルコース濃度は空腹時に80~100mg/d㍑に調整されていますが、運動により血中グルコース濃度が著しく低下すると低血糖反射が起こる可能性があります。これは脳・神経系はグルコースのみをエネルギー源としているために、血中グルコース濃度が低下すると肝グリコーゲンが動員され血糖値を一定に保っています。)

 

脂質

脂質は食物として摂取される他に、肝臓で過剰に摂取された糖質から合成されます。

※脂質はエネルギー効率が高く1gで9kcalです。

 

身体と食物の中で見ることができる脂質はトリグリセリド(中性脂肪)、ステロール、リン脂質になります。

※中性脂肪は食物の95%を占め身体の中でもこの型で蓄えられます。

 

持続的な運動では脂質は糖質と共に運動のためのエネルギー供給源として利用されますが、運動時間が長くなれば燃料源の主役は脂質へと変わります。

 

中程度の運動では脂肪組織の中性脂肪は分解されて遊離脂肪酸(FFA)となり、FFAが筋肉に送られATP供給の主な燃料源として利用されます。

※実施する運動の強度、時間、により、どちらの栄養素が率先して利用されるかが決まります。

 

高強度・短時間の運動=糖質

低強度・長時間の運動=脂質

 

タンパク質

タンパク質は、胃や小腸の消化酵素の働きでポリペプチドとアミノ酸に分解されます。

 

アミノ酸は小腸で吸収され、門脈をへて肝臓へ運ばれます。

 

肝臓に運ばれたアミノ酸は代謝され血漿タンパクなどの合成、筋肉や消化管などの構成成分となります。

※さらに、酵素や抗体の形成、酸塩基平衡、血液凝固、血中イオンや酸素の運搬などの役割を持っています。

 

タンパク質は筋肉などの身体構成成分として利用され、運動のエネルギー源として使われることはほとんどありませんが、飢餓などの特定条件ではエネルギー源としての役割を果たします。

引用・索引 ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

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