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プライオメトリックトレーニングの神経生理学的作用(伸張反射)と力学的作用(ゴルジ腱反射)

2014.04.01 | Category: トレーニング

プライオメトリックトレーニングとは

プライオメトリックトレーニング

プライオメトリックトレーニング

短時間に大きなパワーを発揮する能力(爆発的パワーの発揮能力を高くする)を向上させるのに有効なトレーニング方になります。

 

筋肉が伸張性収縮を素早く行った直後に短縮性収縮を行う「ストレッチ・ショートニング・サイクル(stretch shortening cycle:SSC)」と呼ばれる一連の活動を行うことによって、短縮性収縮のみの発揮される筋力よりも、短時間に爆発的な筋力を発揮できるという性質を利用したものになります。

 

メカニズムは神経生理学的要因(伸張反射)と力学的要因(健の弾性)の複合効果によるものと考えられています。

 

※具体例として下肢ではジャンプエクササイズ、上肢や体幹ではメディシンボールを用いたトレーニングがあげられます。

 

爆発的パワー発揮を効果的に向上させるプライオメトリクストレーニングの神経学的・生理学的理論

プライオメトリックトレーニングの効果と適用

プライオメトリックトレーニング 効果

ストレッチ・ショートニング・サイクルは神経、筋の機能改善とこれに伴う爆発的パワーの向上により、多くの種目の競技で行われ、競技のパフォーマンスに影響を与える大きな因子となっています。

 

※ジャンプの際に素早く踏み切る局面(陸上競技の跳躍種目、バスケットボールやバレーボールのジャンプ、動作など)、スプリント動作で足が接地してから離地するまでの局面、球技において急激に方向転換を行う局面、投動作(野球のピッチング、陸上競技の投擲など)、打撃動作(野球、ゴルフ、テニスなど)、コンタクトスポーツの衝突局面など。

 

高くジャンプするための生理学(伸張性収縮)と物理学(Ek=1/2MV2)

 

ストレッチ・ショートニング・サイクルの神経・腱の作用

①伸張反射

伸張反射

筋が急激に引き伸ばされると、筋内の感覚受容器である筋紡錘が、筋の伸張と速度と長さを感知し、感覚神経(Ⅰa線維)を介して脊髄にインパルスを伝え、脊髄を経由し、運動神経(α運動ニューロン)を介して経て筋にインパルスを送り筋の短縮が生じる一連の作用を伸張反射といいます。

 

伸張反射は筋が過度に強く引き伸ばされることによって生じる筋損傷などの危険を回避するための神経生理学的な制御機構になり、伸張反射による筋の短縮は、事前の筋の伸張速度が速いほど大きくなります。

 

※しゃがんだ姿勢かで静止した状態からジャンプした場合と、立った姿勢からしゃがんだ後に素早く切り返してジャンプした場合は、後者の方が高く飛ぶことができます(大腿四頭筋、殿筋が急激に引き伸ばされたことによって生じる伸張反射の影響)。

 

②ゴルジ腱反射

ゴルジ腱器官

腱が急激に引き伸ばされると、腱自体の損傷を防ぐために筋を弛緩させようとします(ゴルジ腱反射)。

 

腱内の感覚受容器であるゴルジ腱器官は腱の伸張を感知し、感覚神経(Ⅰb線維)を介して脊髄にインパルスを伝え、脊髄を経由し運動神経(α運動ニューロン)を抑制して筋力の発揮を低下させます。

 

ジャンプからの着地の瞬間にカクンと力が抜ける現象はゴルジ腱反射の作用になります。

 

※ゴルジ腱反射が起こると通常は発揮される筋力は抑制されますが、プライオメトリックトレーニングにおけるストレッチ・ショートニング・サイクルにおいては、ゴルジ腱反射による筋力発揮の抑制作用に対して、上位中枢が抑制する働きを生じ、伸張性収縮後に動作を繰り返して短縮性収縮を行った時の筋力の低下を防ぐと考えられています。

 

プライオメトリックトレーニングの重要性(ストレッチ・ショートニング・サイクルは神経、筋の機能改善に伴う爆発的パワーの向上により、多くの種目の競技パフォーマンスに影響を与える)

 

伸張-短縮サイクル:SSC(伸張反射による短縮性筋活動が生む収縮力が増強され、この反射は運動神経の興奮レベルと動作の振幅の小ささに影響する)

引用・索引ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

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