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無酸素性トレーニングの生理学・生化学的効果(ATP-PCr系・乳酸系への影響)

2014.04.02 | Category: トレーニング

無酸素性トレーニングの効果

無酸素運動

一口にトレーニングの「強度」「継続時間」「休息時間」により効果が異なります。

 

フォスファゲン系(ATP-PCr系)」は疲労困憊にいたる供給時間の短いエネルギー供給機構であり、「速い解糖系(乳酸系)」は比較的長く速いエネルギー供給機構の2つに分けられます。

 

フォスファゲン系に的を絞る場合には10~30秒間のオールアウトエクササイズ、乳酸系のエネルギー供給機構に的を絞りたい場合には30~120秒のオールアウトエクササイズが一般的になります。

 

※各エクササイズで使用された筋肉が次のエクササイズに向けて各供給エネルギー供給経路をリカバリーするための休息時間が必要であり、この時間が短すぎれば次のエクササイズ強度が意図したものより低くなる可能性があり、また、長すぎれば各供給機構にオーバーロードがかからなくなるためにトレーニング効果が低くなる可能性があるために、休息時間は非常に重要になります。

 

無酸素系インターバルトレーニングのガイドライン(Kemper,1990)

短距離スプリント 中距離スプリント
エネルギー系 フォスファゲン系 乳酸系
エクササイズ 10~30秒 30~120秒
休息時間 30~90秒 60~240秒
W:R 1:3 1:2
休息タイプ パッシブレスト アクティブレスト
反復回数 25~30 10~20

 

※フォスファゲン系に的を絞ったトレーニングなら休息時間は受動的で非活動的であるほうがエネルギー供給機構の回復には適し、乳酸系のトレーニングであれば休息時間は能動的で活動的な方が乳酸の除去が早まります。

 

無酸素性トレーニングの生理学的効果

生理学的な効果として、エネルギー基質の増加が考えられています。

 

フォスファゲン系のトレーニングによるクレアチンリン酸、クレアチンの増加や筋量の増加を伴ったフォスファゲン濃度の増加の報告があります。

 

乳酸系エネルギー基質であるグリコーゲンの貯蔵量に関しては、スプリントトレーニングとレジスタンストレーニングにより増加したとの報告もあり、乳酸系のトレーニングにより、フォスフォルクトキナーゼ(酵素)が増加し酵素活性が高まるともいわれています。

 

※乳酸系のトレーニング効果として筋内に乳酸がより、貯まりにくくなる事、つまり乳酸の除去能力(緩衝能力)も高まり、より高い強度のエクササイズで乳酸を貯めずにエクササイズができる事を意味し、さらに、乳酸が貯まってもエクササイズを継続できる事、乳酸に対して抗体が出来ることを意味します(筋が低いph環境に順応しより多くの乳酸が緩衝出来るという事)。

 

休息時間の短い乳酸系のインターバルトレーニングでは有酸素系エネルギー供給機構に対するトレーニング刺激もかなり高くmストロークボリューム(1回拍出量)が増加し、有酸素系エネルギー供給機構の向上も見られます。

引用・索引ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

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