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運動前・運動中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)摂取の生理学的効果(筋損傷・中枢性疲労・乳酸)

2014.05.08 | Category: アスレティックリハビリテーション

分岐鎖アミノ酸(branched-chain amino acids:BCAA)

 

20種類のアミノ酸の中でバリン、ロイシン、イソロイシンの3つは、分岐鎖アミノ酸に分類される必須アミノ酸です。

 

筋肉タンパク質中に多く含まれるアミノ酸で、自然界の多くのタンパク質にはバリン、ロイシン、イソロイシンがほぼ1:2:1の比率で含まれています。

 

BCAAについては主として次の3点から検討されています。

 

①運動前にBCAAを摂取すると運動中の筋肉タンパク質の分解が抑制され、また、筋肉損傷の回復が促される。

BCAAのロイシンのタンパク質代謝の合成促進と分解抑制統合作用によるものと考えれ、ロイシンは脱アミノ基反応によってα-KIC(キック)(α-ケトイソカプロン酸)になり、α-KICにはタンパク質合成促進作用があると考えられています。

次に、α-KICにはエネルギー代謝に入る系とβ-HMB(β-ヒドロキシメチル酪酸)に向かう系に分かれますが、β-HMBにはタンパク質分解抑制作用があります。

 

運動中に摂取すると中枢性疲労が改善される。

血中に遊離トリプトファンが増大すると、脳に取り込まれてセロトニン合成を促進することにより中枢性疲労が発生します。

それに対して、運動中にBCAAを摂取すると血中のトリプトファン/BCAA比を小さくして、トリプトファンの脳への抑制することができるためと考えられています。

 

③運動前に摂取すると、運動中に乳酸産生が抑えられる。

運動前と運動中のBCAAの摂取が、糖質(グルコースとグリコーゲン)の分解を抑えて、BCAA自身が脂肪酸のエネルギー化を促す可能性が考えられています。

引用・索引 実践的スポーツ栄養学 鈴木正成

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