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野球肘の評価(問診、圧痛所見、投球時痛の再現テスト、上腕三頭筋シフティングテスト)

2014.05.15 | Category: 投球障害治療

野球肘

野球肘

肘の投球時痛は、acceleration phaseでの外反ストレスで生じることが多く、外反ストレスがかかると肘内側には牽引ストレスが、肘外側には圧縮ストレスが生じることになります。

 

※肘外側に疼痛が発生する場合(外側型投球障害肘)は上腕骨小頭に橈骨頭がインピンジメントすることで発生する骨軟骨障害であることが多く、その場合には長期安静が選択されるために運動療法の適応とはならないことが多いです。

問診

問診により、投球時の疼痛発生投球相と疼痛発生部位を確認します。

 

通常はacceleration phaseで肘内側の痛みを訴えることが多く、ball Releaseで後方部痛を訴える選手もいますが、外側型と同様に少数になります。

 

※内側型および外側型はacceleration phaseでの外反ストレスが、後方部痛を訴える選手はball Releaseにおける肘関節過伸展でのドアストップ現象が原因と考えられています。

 

圧痛所見

肘関節においては前腕屈筋群、特に円回内筋や橈側手根屈筋に圧痛が認められることが多く、上腕三頭筋内側頭、尺骨神経などにも認められます。

 

※尺側側副靭帯(UCL:ulnar collateral ligament)に圧痛の有無は、その表層に位置する円回内筋や橈側手根屈筋など前腕屈筋群の症状改善後に確認する必要があります。

 

肘の疼痛再現テスト

肘関節への外反ストレス強制を行いますが、a)肘関節軽度屈曲位b)肘関節90°の2つを行います。

 

通常は90°でacceleration phaseでの疼痛を再現し、この角度で疼痛が増強することが多いですが、ball Release付近での投球時痛を訴える選手は軽度屈曲位での外反ストレスのほうが疼痛を訴えやすいです。

 

※疼痛のみでなく、UCL損傷や機能不全を示す外反不安定性の有無も注意が必要です。

 

上腕三頭筋内側頭シフティングテスト

肘関節90°屈曲位での外反ストレスでの投球時痛の再現が認められた場合には、上腕三頭筋内側頭(MHTB:medial hend of triceps brachii)を後外側にシフトしながら外反ストレステストを行うとMHTBが尺骨神経を圧迫を前内側に押し上げたストレスが肘部管やStruthers’arcadeでの尺骨神経を絞扼し、投球時痛を引き起こしていると考えられ、同筋を後外側へとシフトさせることでストレスの軽減となり投球時痛を消失させると考えられています。

 

※尺骨神経症状の有無の鑑別にはチネルサインの有無や左右差、MHTBのリラクセーション後に肘関節90°屈曲位で外反ストレス強制で疼痛が除去された場合は尺骨神経症状に大きく関与していたと考えられています。

引用・索引 スポーツ障害の理学療法

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