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パンプアップ(pump up)の生理学的メカニズム(血流量、局所性貧血)

2014.05.19 | Category: トレーニング

トレーニングと筋内の血流

 

激しくトレーニングをすると筋内に血液が注入されるまで風船が膨れ上がったようになるので、この状態をパンプアップ(pump up)といいます。

 

筋肉中の個々の筋線維の周りには毛細血管が取り巻いていて、その両端はそれぞれ動脈と静脈につながっています。

 

筋肉の中の血流は筋肉の収縮の仕方に依存して変わり、よく知られているのが筋力発揮のレベルと血流との関係です。

 

※トレーニングで繰り返し筋力を発揮するような場合、最大筋力の30%程度までは運動中の筋内の血流量が躊躇に増えますが、負荷を増し、もっと力を発揮すると筋内圧の上昇によって静脈圧が増し血流量が減少します。(80%以上の力を発揮すると今度は今度は筋肉が血液を絞り出したような状態になり「局所性貧血」になり、中~高強度のトレーニングでは運動中は貧血状態になります。)

 

一方、運動直後には筋内の循環抵抗が大きく減少し、その結果一気に多量の血液が筋肉に流れ込み過血流の状態になります。

 

※スクワットなどの直後に一過的に貧血症状が現れることがあるのは、過血流が下肢や体幹筋群に起こることにより、上半身の血流が減少するためと考えられています。

※筋内の血流量の増大は、流入する血液(動脈流)と流出する血液(静脈流)の両方の増加によって起こるので筋肉が「充血」することではありません。

 

パンプアップのメカニズム

 

筋肉が活動するとエネルギーを使うと、乳酸や二酸化炭素などの代謝産物が生成され、これらは筋線維から運び出されると、毛細血管透過性(水などを通過させる性質)を増し、動脈を拡張させるように働きます。

 

※運動後に静脈圧が急降下すれば筋内は血液が通りやすくなっているので代謝的に過大な血液が流れていきます。

 

さらに筋線維の間の空間には代謝物が溜まり浸透圧が高くなっているので、血液から血漿成分が滲出し、その結果、筋肉が「水ぶくれ」状態になり身体を循環する血液量が減少します。

 

パンプアップの功罪

 

一方、パンプアップは筋肉の可動域を減らし、筋力やパワーを一時的に低下させ、これらは「動き」に悪影響を及ぼしますので「動き作り」を伴うトレーニングでは極力パンプアップを抑える方法が有用です。

 

動作初期にバリスティック(瞬発的)に筋力発揮をする方法では大きな力を発揮する時間が短いのでパンプアップが起こりにくいと考えられています。

引用・索引 究極のトレーニング 石井直方

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