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サッカー選手への疼痛への機能的問題への対応・急性障害

2014.05.31 | Category: サッカー治療

疼痛による機能的問題への対応

 

機能的な回復が欠如した状態では、練習や試合において過度なストレスが加わった際に障害、もしくは疼痛の再発を引き起こすだけでなく、連続的に代償を繰り返すことで、結果的には患部以外の部位にも筋の過緊張や疼痛を引き起こすことになります。

 

痛みがなくなれば治癒したというわけではなく、急性的な障害により生じた患部の機能的問題や慢性的な障害の原因となる患部外の機能的な問題(身体の負担が高くなる時期において、筋腱組織の障害やそれに伴った2次的な障害)に対しても着眼し、これらの問題が解決したとき治癒したと言えます。

 

急性障害

 

靭帯損傷のような過度のストレスにより急性的に生じた障害の場合、痛みによる患部周囲筋の機能低下が問題となります。

 

例えば三角靭帯損傷では距骨下関節の回内ストレスにより靭帯が伸張され痛みが生じ、その為、後脛骨筋、長趾屈筋などによる距骨下関節回外運動が、回内ストレスによる痛みによって抑制され機能的な低下を引き起こします。

 

これに対して、距骨下関節回外ストレスが加わる動作(足関節内反させて接地、歩幅を広くして接地など)により代償して患部生じる疼痛を回避するようになります。

 

※二次的な疼痛や筋緊張が腓骨筋や第三腓骨筋、短腓骨筋腱といった距骨下関節回内筋に生じ、この状態で患部の疼痛が緩和して復帰した場合、代償部位の過緊張による二次的な疼痛が強くなるか、回内ストレスが強く加わった際に、回外筋が機能的に反応できずに再受傷を引き起こします。

 

※選手は無意識に痛みを伴わない動作で代償することが多く、機能的回復が得られないまま痛みが軽減すると治癒したかのように錯覚してしまうために注意が必要になります。

 

急性障害に対する対応

 

上記のような症例に対して、対症療法により患部の痛みの閾値を高め、同時に距骨下関節回外にかんする筋(後脛骨筋や長趾屈筋など)への機能的な回復を促す対応が必要となり、最終的には動的状態において患部へのストレスを抑制する筋の反応を痛みが生じる前に誘発できるように促していき、動きの誘導を行なう際には、意図的に患部に加わる動作を抑制してしまうために、無意識な反応を引き出す為に、ボールなどを用いて注意力を分散させながら引き出したい反応を誘導していくという具合にします。

 

※静的動作においては立ち脚の外側に投げられたボールをキャッチするなど、距骨下関節に回内ストレスが加わるような動作の順応を促し、初期には床上で行い、慣れてきたらバランスマット上で行いうなど段階的に条件を加えていきます。

 

※屋外では健側下肢のインサイドでのドリブルを内回りに行わせたり、前方からのボールを90°側方にパスさせて鋭角に踏み込むキックなどを行わせることで、長趾屈筋、後脛骨筋などの距骨下関節回外筋に対して動作の中での自然な反応を引き出すことが可能になります。

引用・索引 スポーツ障害の理学療法

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