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投球動作における運動生理学(並進運動と回転運動)

2014.06.05 | Category: 投球障害治療

並進運動と回転運動

投手並進運動

投球動作は並進運動と回転運動で構成されています。

 

並進運動ではwind up期に身体重心を軸足に移動させ、early cooking期に軸足上に位置した身体重心を投球方向への移動で加速し、ステップ脚への重心移動を行うことで並進エネルギーを生み出し、続いてステップ脚の着地で並進エネルギーを受け止めた後、late cooking期で骨盤の回旋運動に転換され、回転エネルギーが生み出されます。

acceleration期に回転運動は骨盤から体幹への運動により加速を増し、体幹の回旋運動で生み出された遠心力によって投球側上肢が振り出されます。

 

回転エネルギーは体幹から投球側の肩関節、肘関節、手関節を通過し手指からボールに伝達され投球が行われ、そしてfollow through期において振り出された投球側上肢の運動は急激に止まるのではなく、体幹および骨盤の回旋運動が投球側の肘関節および肩関節に加わる減速力を分散させ投球動作を終了します。

 

すなわち、投球は投球側の上肢自体を「振る」のではなく、体幹の回旋運動によって投球側の上肢が「振られる」ことで行われます。

 

よって回転運動で投球側の上肢を振る局面が投球動作の主要な局面であり、ステップ動作はその主要な局面にエネルギーを増大させるための「助走」としての補助的役割を果たします。

 

軸足やステップ脚への重心移動による並進運動が効率よく行われたとしても、ステップ脚の股関節を中心とした回転運動を効率よく出来なければステップ動作による加速を十分に活かすことが出来ません。

 

運動エネルギーの伝達

 

上肢と下肢と体幹から始まる全身の運動連鎖による運動エネルギーの伝達が、効率よく行われると投球のパフォーマンス向上し、かつ投球障害を防ぐことが出来ます。

 

しかし、運動連鎖の破綻により運動伝達のタイミングがずれた場合、あるいは部分的な機能低下により運動エネルギーが低下した場合には、投球のパフォーマンスが低下し、それを代償するために過剰な負担が強いられた関節に障害が発生します。

引用・索引 スポーツ障害の理学療法

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