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体幹のスポーツ障害の理学療法(体幹の機能区分)

2014.06.11 | Category: トレーニング

体幹における機能区分

 

近年、競技スポーツにおいて体幹の固定性に対する周知理解度は著しく進んでいますが、現実にはトランクカールやシットアップなど腹直筋優位のエクササイズが実施されている場合が多く、腹横筋などの深部筋や腹側部の腹斜筋群など腹筋群が総じて機能しているエクササイズが実施されていることが難しい現状になっています。

 

※体幹および四肢の筋活動の不均衡によって生じる体幹そのもののアライメント不良などもそれに起因することが多いです。

 

ここで取り扱う体幹機能はインナーユニットとアウターユニットという2つの機能区分に大別します。

 

インナーユニット

 

腹腔を形成する深部体幹筋群であり、腹横筋、内腹斜筋、多裂筋が外周を囲い、下から骨盤底筋群が支え、その結果、腹腔内圧が上昇することで天井となる横隔膜を支持します。

 

※この腹腔内圧が「腹圧」であり、筋の緊張により抗重力方向へ圧を加え体幹を支持しています。

 

インナーユニットを活性化するために行うのがドローインと言われている腹部引き込み運動になります。

 

※超音波画像で腹横筋の活動を見てみると、腹部を引き込まずに体幹を固定した場合では腹横筋と内腹斜筋の収縮は確認出来ませんが、ドローインを行うことで腹横筋と内腹斜筋の収縮が確認出来るようになります。

 

※ドローインは臍のやや下、「丹田」すなわち身体重心がある第二仙骨あたりを引き込み、骨盤底筋の筋収縮と連動させることで腹横筋の収縮を増大することが出来ます。

 

 

Hodgesらによれば、上・下肢の運動前に腹横筋の筋活動が(ドローインを正確に行うことで)インナーユニットを活動させ、その後様々なエクササイズを実施するという順番が体幹運動の前提条件として重要であると述べています。

 

アウターユニット

 

比較的表層の筋により運動を制御し、体幹と上・下肢をリンクさせ運動のバランスを制御するという作用を担うシステムになります。

 

※Dianeらは4つのアウターユニットを示しており、その中で後斜系(大殿筋と反対側の広背筋)が胸腰筋膜を介してリンクし、前斜系(外腹斜筋と反対側の大内転筋)がリンクしています。

 

アウターユニットは同じ方向に線維が走っている筋同士が骨あるいは筋膜を介して連結し合い、複数の筋によって全身的な姿勢制御作用を生んでいるシステムで、これにより単体の筋として少数の関節運動を起こす作用だけでなく、複数の筋が連動してより全身的に運動をコントロールすることが可能となります。

 

※アウターユニットは主に体幹筋と下肢筋との連結から形成されており、抗重力位での運動における下肢と体幹の連動を調整していると言えます。

引用・索引 スポーツ障害の理学療法

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