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野球肩の機能解剖と評価・肩関節複合体

2014.06.17 | Category: 投球障害治療

野球肩における肩関節複合体

野球肩

肩関節は複数の関節から複合体になります。

 

※狭義の肩関節である肩甲上腕関節は骨構造上、不安定な関節であるために、その安定性を軟部組織に依存しています。

 

関節包による肩甲上腕関節の安定化は肩関節肢位の変化に伴う緊張部位に依存しています。

 

※上肢下垂位での外旋では前上方、内旋では後上方、外転外旋位では前下方、屈曲内旋位では後下方が緊張します。

 

インピンジメント(野球肩)を抑えながら棘上筋を鍛える(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)

四辺形間隙(QLS:Quad-rilateral space)

 

肩関節後外側には四辺形間隙(QLS)と呼ばれる間隙があり、腋窩神経が通過しています。

 

※QLSは外側を上腕骨(肩甲上腕関節の関節包下方)、内側を上腕三頭筋長頭、上方を小円筋、下方を大円筋に囲まれています。

 

※上肢挙上やQLS構成筋のスパズムなどで狭くなり腋窩神経が絞扼されると、その支配領域である肩関節後外側に疼痛や感覚麻痺が生じることがあります。

 

機能解剖学からみた病態

 

腱板筋群の機能低下や下方軟部組織の伸展性低下などがある場合は、上肢の挙上運動時や挙上位での内・外旋運動により第二肩関節(肩峰下)でインピンジメント症候群が発生します。

 

※骨頭が変位して大結節が烏口肩峰アーチに衝突し、介在する肩峰下滑液包や腱板が挟み込まれ、炎症や損傷を引き起こします。

 

上肢運動の土台となる肩甲骨は、胸郭の上に浮遊しており、肩峰、鎖骨を介して胸骨と連結しているのみで、その安定性は肩甲骨と胸郭を繋ぐ肩甲胸郭間筋(ISTM:Inter-scapulo thorasic muscles)に依存していますが、もし、通常の徒手筋力検査(MMT:Manual muscle testing)で筋力低下があった場合、肩甲上腕関節での筋力低下なのか、ISTMの筋力低下なのかを判別することが大切になります。

 

※肩甲骨の固定により筋力が増大した場合には肩甲胸郭関節での筋力低下した場合には肩甲上腕関節での筋力低下と考えられます。

引用・索引 スポーツ障害の理学療法

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