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ブログ記事

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

2015.05.16 | Category: 投球障害治療

予防戦略としてのファンクショナルムーブメントスクリーン(FMS)

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン

ファンクショナルムーブメントスクリーン(FMS)と障害予防

FMSはスポーツ障害の予測因子であることは研究によって明らかになっており、野球肘(リトルリーグ肘:LLE)のりクスを抱える若年野球選手の特定に役立つ可能性があります。

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Kieselらの研究

Kieselらの研究ではフットボールにおけるFMSと受傷リスクの関連性を明らかにしており、同研究によると、National Football LEAGUE(NFL)においてFMSのスコアが15点以下であった選手はシーズン中の受傷リスクが有意に高かったと報告しており、これらの結果は、FMSのパフォーマンスが若年野球選手の受傷リスクにも関連している可能性を示唆しています。

 

FMSと競技パフォーマンス

FMSで最良のパフォーマンスを発揮するためには、筋力、柔軟性、ROM、コーディネーション、およびバランスが必要になります。

 

野球肘と基礎運動技能(ファンクショナルムーブメントスクリーンを理解することが投球障害予防につながる)

 

最良のピッチングメカニクス

最良のピッチングメカニクスにも同じ能力が求められ、ピッチングのコッキング期と加速期には、投球腕側の肩、体幹、骨盤、および左右の股関節の最適な柔軟性とROMが必要になります。

 

それと同時に下半身と体幹は、バランスを維持しながら体重を一方の足から他方の足へ移動させるのに必要な筋力と安定性を供給しなければなりません。

 

FMSを用いて機能やピッチングパフォーマンスに影響を及ぼす制限を特定することにより、受傷リスクが低減される可能性があります。

 

野球肘とピッチングメカニクス(若年野球投手の肘内側に加わる力は最大64.6Nに達し、肘外反ピークトルクは肩関節が最大外旋する直前に最大になる)

 

野球選手の投球腕と肘に影響を及ぼす可能性のあるもの

よくみられる制限のうち、野球選手の投球腕、肘に影響を与える可能性のあるものとして、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、および肩の柔軟性低下が挙げられます。

 

FMSにおける7種の基本的動作テストは、近位から遠位への動作のコーディネーションを評価できます。

 

ディープスクワット、ハードルステップ、インラインランジは股関節のROM/筋力を評価し、トランクスタビリティ・プッシュアップとロータリースタビリティのテストは体幹全体の筋力を評価します。

 

肩甲骨と胸椎のROMを含む肩の柔軟性は、肩の可動性のテストで評価されます。

 

FMSは競技参加前の健康診断の一環として行うことにより、若年野球選手向けの従来の医学的評価およびパフォーマンス評価では見過ごされる可能性のある制限の特定に利用できます。

 

野球肘とフィジカルコンディション(投球側肩甲上腕関節の内旋角制限(非投球側より25°)がある場合、肩肘疾患の危険因子となる)

 

野球肘とピッチングメカニクスの評価(ピッチングの加速期において肘が肩の高さに届かない不適切な位置の場合、肘内側にかかる外反ストレスは増大する)

 

野球選手におけるオフシーズンからプレシーズンへのトレーニング(筋力と爆発力をともに訓練するエクササイズを組込まなければならない)

 

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

 

上腕骨内側上顆炎:野球肘のリハビリテーション(伸張性エクササイズを導入することで、インスリン様成長因子を増加させ、細胞増殖と基質の再造形を促進するメカノトランスダクション(機械的な負荷を細胞の反応に転換するプロセス)の効果がある)

 

野球医学―飛田穂洲選集 野球読本:基礎練習編(シーズン前のコンディショニングの重要性)

 

脊椎系の機能とコア(体幹)トレーニング(上肢および下肢動作中、上肢および下肢の筋が活動する前に、「腹横筋」が先行して活動する)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume19 Number3 pages18-19


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