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野球肘とピッチングメカニクスの評価(ピッチングの加速期において肘が肩の高さに届かない不適切な位置の場合、肘内側にかかる外反ストレスは増大する)

2015.05.17 | Category: 投球障害治療

ピッチングメカニクスの評価

田中将大ピッチングメカニクス

ピッチングメカニクスの観察

ピッチングメカニクスの観察(投手が身体を向けている側の)側方および投手の前方から行います。

側方

側方から観察される重要な特徴は、「手をボールの真上に置く」こと、「腕を投球位置まで挙上する」ことになります。

前方

前方から観察される重要な特徴は、「股関節を先行させる」こと、「前肩を閉じる」こと、および、「踏み出し足をホームプレートへ向けて接地させる」ことになります。

 

野球肘とピッチングメカニクス(若年野球投手の肘内側に加わる力は最大64.6Nに達し、肘外反ピークトルクは肩関節が最大外旋する直前に最大になる)

投球動作と外反ストレス

ピッチングの重要な特徴を適切に実行していない若年投手には、ピッチングドリルが重要になります。

 

投手腕の挙上が適切ではない場合、ピッチングの加速期において肘が肩の高さに届かない不適切な位置になるおそれがあります。

 

この不適切な肘の位置は肘内側にかかる外反ストレスを増大させます。

 

野球肘とフィジカルコンディション(投球側肩甲上腕関節の内旋角制限(非投球側より25°)がある場合、肩肘疾患の危険因子となる)

 

腕の挙上と肘の位置を改善するピッチングドリルはティードリルになり、ティードリルは若年投手が投球時に肘を下げないようにする効果があります。

 

ピッチング動作で起こりがちなもう一つのエラーは、接地時に踏み出し足が不適切な位置に置かれることになります。

 

この問題を修正するピッチングドリルはラインドリルになります。

 

ピッチングの重要な特徴を正確に実行している若年投手には、優れたピッチングメカニクスをほめるなどポジティブな部分を協調し、優れたピッチングメカニクスを常に発揮している投手は、やがてピッチングメカニクスそのものよりも適切なピッチングメカニクスのもたらす成果に意識を向けるようになります。

 

効率的なピッチングメカニクスがもたらす主な成果は、正確さ、速度、および障害予防になります。

 

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

 

野球選手におけるオフシーズンからプレシーズンへのトレーニング(筋力と爆発力をともに訓練するエクササイズを組込まなければならない)

 

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

 

サイドスローと野球肘リスク(サイドスローのバイオメカニクスは、肩外転の減少と前額面における同側への体幹側屈を伴い、肘の内反負荷を増大させる)

 

野球のジュニア選手の投球動作(投球動作を高いレベルへ導く要因として、体幹や下肢の強さが求められるが、下肢の筋量は遅れて増加する傾向がある)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume19 Number3 page19


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