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スポーツ能力の素質・持久力を決める生理学的要因(最大酸素摂取量・乳酸蓄積開始点)

2014.08.02 | Category: トレーニング

持久力

 

持久力には「全身持久力」「筋持久力」があります。

 

全身持久力は、たとえば3000mや5000mなどの長距離をどれだけ速く走れるかといった「エアロビック」な能力と考え、一方、筋持久力は、たとえば最大筋力の40%程度の40%程度の低負荷を何回持ち上げられるかといった能力に相当します。

 

※スポーツ選手には、種目により程度の差はありますが、これら両方の持久力が要求されます。

 

全身持久力を決める要因

 

全身持久力を決める生理学的要因は、最大酸素摂取量(VO2max)を乳酸蓄積開始点(OBLA)になります。

 

最大酸素摂取量は1分当たりに身体が取り込むことが出来る、最大の酸素の体積を指します。

 

※身体が酸素を1㍑取り込むと、これを用いて約5㌍のエネルギーを生産し、消費しますので、最大酸素摂取量が大きいほど、1分当たりに多くのエネルギーを用いて運動ができる事になります。

 

最大酸素摂取量は心臓の能力(心拍出量)と肺の能力(肺換気量)でほぼ決まります。

 

乳酸蓄積開始点

 

乳酸蓄積開始点=OBLAは「Onset of Blood Lactate Acumulation」の略で、血液中の乳酸濃度が4mM(mm/L)という値を超える運動の強さを表します。

 

筋線維の周囲の乳酸濃度が約25mMを超えると、エネルギー生産が止まり、収縮が起こらなくなりますが、これが、4mM以下ですと、筋収縮に伴う乳酸の生成と、心筋や肝臓などによる乳酸の処理が平衡状態になるため、いつまでも運動を持続することができます。

 

乳酸蓄積開始点は筋線維組成(筋の中の遅筋線維の割合:%ST)で決まります。

 

※マラソンの走速度はほぼこの乳酸蓄積開始点に相当する運動強度になります。

 

※乳酸蓄積開始点に相当する強度は、最大酸素摂取量に相当する強度の60~80%程度になります。

 

筋持久力を決める要因

 

筋持久力は筋線維組成と筋内循環の程度(筋内にどれだけ毛細血管が発達しているか)で決まると考えられます。

 

筋内の毛細血管が発達していて循環がよければ、速筋線維の収縮にともなって生じる乳酸などの代謝産物を速やかに除去できる上、遅筋線維にも多くの酸素を供給できます。

 

筋内毛細血管密度は、低負荷、高反復回数のトレーニングによって大幅な改善が可能とされていますので、遺伝的影響はさほど大きくないようです。

引用・索引 究極のトレーニング 石井直方

 

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