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ブログ記事

ハムストリング損傷のリハビリテーション(股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認されている為、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙うエクササイズが再発予防に有効)

2015.04.21 | Category: アスレティックリハビリテーション

ハムストリング損傷のリハビリテーションとリコンディショニング

ハムストリングリハビリテーション

伸張性トレーニングに反応してサルコメア数が増加する

伸張性トレーニングを含む臨床研究では、ハムストリング挫傷の発生率が低下する効果があると報告されています。

 

これは、伸張性エクササイズに反応して、サルコメア数が増加することが示唆されており、筋腱単位がより長い筋長で機能することを可能にして、各サルコメアによって吸収される伸張の程度を減少させ、それに応じて筋挫傷を減少させる可能性があることを示唆しています。

 

筋肥大のメカニズム(収縮タンパク質(アクチンとミオシン)のサイズと量、サルコメア(筋節)の数が同時に増加する)

腰椎-骨盤筋群はハムストリングの伸張に多大な影響を与える

リハビリテーションとリコンディショニングにおいて、機能に影響を及ぼす局所因子も正しく理解する必要があります。

 

近年、腰椎-骨盤筋群がハムストリングの全体的な伸張に影響を与えることが示されています。

 

ハムストリング損傷の解剖生理学(損傷後は至適筋長が減少し、ピークトルクが非損傷脚よりも大きな膝関節屈曲角で発生する)

 

腸腰筋とハムストリング伸張

高速ランニング中における対側の股関節屈筋群(腸腰筋)の活動は、同側のハムストリングの伸張に多大な影響を及ぼします。

 

これは、腸腰筋の活動が遊脚前期において骨盤前傾の増大を生み、対側のハムストリングの伸張が増大するためです。

 

ランニング力学に関する最近の実験研究によって、股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認され、この連結によって、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙いとしたリハビリテーションエクササイズが、ハムストリング損傷の再発率低下に有効であることが説明されています。

 

ハムストリング損傷と神経筋トレーニングの重要性(固有受容器および腰椎-骨盤の神経筋制御強化が障害を予防・減少させる)

 

大腰筋の活動:腰痛と自律神経系(交感神経)の関係

 

アジリティ&体幹スタビライゼーション群とストレングス&ストレッチ群のリハビリテーションの比較

ハムストリング挫傷後に漸進的アジリティ&体幹スタビライゼーション(Progressive Agility and Trunk Stabilization:PATS)プログラムを実施した被験者と、ハムストリングのストレングス&ストレッチング(SS)プログラムを実施した被験者とが比較されました。

 

どちらのプログラムも週に最低5回実施され、PATS群は競技復帰後の再発率が2週間では0%、1年間では7.7%、一方、SS群はそれぞれ54.5%と70%でした。

 

形態学的および神経筋的因子は測定されましたが、ハムストリングの再損傷予防において、腰椎-骨盤の神経筋制御がなんらかの役割を果たすことが示唆されています。

 

ハムストリング損傷のリスク因子(ハムストリング挫傷はランニング中に発生し、一般に走行サイクルの遊脚末期に発生する)

 

前十字靭帯(ACL)損傷と大腿四頭筋とハムストリング(膝関節の屈曲角が0°(完全伸展)~45°で大腿四頭筋が強く収縮する際、ハムストリングの収縮(共収縮)がその強さに見合わない場合、前向きの力が発生しACLの負担が増える)

 

前十字靭帯損傷とレジスタンストレーニング(ACLの歪み{膝関節の外反と股関節の内転を減少}を減少させるハムストリングの共収縮{膝関節の屈曲角を増大させる}が果たす役割を考えると、筋力増大は重要な要素になる)

 

アキレス腱傷害と伸張性トレーニング(腱の疼痛知覚を低下、細胞間情報伝達を通じてコラーゲン沈着、基質成分回復を促がし治癒を向上させる)

 

伸張性エクササイズと至適筋長の変化(ハムストリングの傷害は片側性の多関節運動中に発生する為、膝関節の伸張性の伸展だけではなく、股関節の伸張性の屈曲も含むエクササイズを考案する必要がある)

 

アップヒルトレーニングをすることでハムストリング損傷率を低下させる(アップヒルランニングでは、大腿四頭筋の高い活性化が引き起こり相反抑制によりハムストリングが弛緩する)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume19 Number9 pages28-29


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