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トレーニングの特異性の原則(競技時の運動の強度、さらにオーバーロードの原則に従う)

2014.09.22 | Category: トレーニング

特異性の原則

 

それぞれのスポーツ種目に合ったトレーニングを進める場合には、トレーニングの基本原則(全面性、意識性、斬新性、反復性、個別性)の上に新たな原則「特異性の原則」を考慮する必要があります。

 

これは、野球なら野球、サッカーならサッカーの専門的トレーニングというような専門性の追求が必要になります。

 

※特異性の原則は全面性の原則にやや矛盾する概念ですが、全面性の原則はあくまでも基礎づくりで、特異性の原則は競技における専門性の追求になり、トレーニングの目的が変わります。

 

特異性の原則の主な構成要素

 

特異性の原則には、主な構成要素が3つあります。

 

①動作様式の特異性

 

1つ目が動作様式の特異性です。

 

これは、そのスポーツ種目の試合やレースで用いられる動作(フォーム)に合わせてトレーニングをするということ、加えて、筋肉の活動様式にも着目すると、より特異性を考慮することになります。

 

動作時に筋肉が発揮する力のタイミング、大きさ、方向性といったものを試合やレースに合わせることが重要です。

 

※これが、軽視されると見た目のフォームが同じであっても筋肉の活動が異なり、間違ったトレーニングになる可能性があり、その代表例が野球選手が行うピッチングチューブトレーニングになります(ピッチングは初動負荷であり、チューブは終動負荷)。

 

②動作速度の特異性

 

2つ目は動作速度の特異性です。

 

陸上競技の走種目や水泳に代表されるように、各スポーツ種目の動作には独特のリズムとピッチがあり、これを、出来る限りレースや試合に合わせてトレーニングすることが重要です。

 

もし動作速度が異なれば、動員される運動単位(筋線維)がことなり、速い速度で運動すれば速筋線維が多く動員され、遅い場合は遅筋線維がより多く動員されます。

 

レースや試合と極端に異なる速度で筋肉を収縮させた場合、意図しているものとは異なる筋線維をトレーニングしていることになります。

 

③運動時間の特異性

 

3つ目は、運動時間の特異性になります。

 

1回ごとの運動時間を、その競技のレースや試合に合わせることが大切で、運動時間の長さにより、筋肉が主に利用するエネルギー供給系を合わせるということです。

 

運動時間の長さにより、筋肉が主に利用するエネルギー供給系は異なり、短時間の全力運動なら非乳酸性機構が使われ、種目でいえば、ウェイトリフティングや陸上競技の投擲などがその代表です。

 

これらの種目のトレーニングとしては、非乳酸性機構が主に使われる短時間の運動が適切ということになります。

 

反対に長距離種目では、有酸素性機構が主になりますので、それを考慮したトレーニング内容を選択すべきです。

 

※野球での1000本ノック、グラウンド10週、20週という走り込みは特異性の原則には合わないことになります。

 

運動強度の特異性

 

さらに4つ目を上げるとすれば、運動強度の特異性があります。

 

トレーニング時に行う運動の強度を、試合やレース時のものに合わせ、あるいは、オーバーロードの原則にしたがって少しだけ強度の高い負荷、あるいは技術・戦術の難易度を上げた内容を選択してトレーニングしていくと確実な成果が期待できます。

 

したがって、練習の中に試合やレースの要素をどう組み込むかということがそれぞれの専門種目で強くなるための重要なポイントになります。

引用・索引 勝ちに行くスポーツ生理学

 

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