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選手の生理的限界と心理的限界(多くの運動単位を動員できれば細い筋肉でも大きな力発揮が可能)

2014.09.29 | Category: トレーニング

筋肉の横断面積と筋力

 

筋力の大きさは筋肉の横断面積に比例します。

 

※太い筋肉のほうが細い筋肉よりも力を発揮します。

 

これは生理学上の原則で、実際の筋力発揮の場面では、必ずしも当てはまらないケースが出てきます。

 

例えば、腕相撲で明らかに腕が細いとわかる人が勝つ場合、これはテクニックによる要因もありますが、生理学的に細い筋肉が太い筋肉に勝る場合もあります。

 

速筋線維と遅筋線維

 

まずは、先天的な筋肉の質の問題があり、人は生まれながらにして収縮速度が速い「速筋線維」と、収縮速度が遅い「遅筋線維」の割合が決まっており、それは各人によって異なります。

 

見かけ上、同じような太さの筋肉を持っていたとしても、その中身は違い、遅筋線維よりも速筋線維の割合が多い人のほうが最大筋力の値は大きくなるので、一見細い筋肉でも大きな筋力発揮をすることがあります。

筋肉と神経系

 

もう一つの要因は神経系にあり、筋肉が大きな力発揮をするには、いかに大脳の興奮水準を高め、多くの運動単位を動員できるかにかかっています。

 

日頃から集中力を持ってトレーニングを行い、筋力の発揮能力を高める訓練をしていれば、細い筋肉でも大きな力を発揮できるようになります。

 

細い筋肉にも限界があり、仮に運動単位を100%動員できたとしても(実際には不可能)それ以上力の強い人には勝てません。

 

※テクニックの要素を除外して、腕の細いAさんと腕の太いBさんが腕相撲をした場合、Aさんは十分にトレーニングをしてほぼ100%の運動単位が動員でき、そのときの力が10kgとし、相手のBさんは60%の運動単位しかできませんが、その時の力が12kgとした結果はBさんの勝ちになります。

 

すなわち、いくらトレーニングをしても、もともとの器が大きい相手にはかなわないということになります。

 

筋肉は、自分が最大限に努力をして力を出したと思っても、まだ余力を残しています。

 

前者を「心理的限界」、後者を「生理的限界」といいます。

 

生理的限界の高い人には、それの低い人がいくら心理的限界を高めても勝てません。

 

ここでいえることは、トレーニングの第一目的は生理的限界を高め、器を大きくするのだということ、そして第二段階として心理的限界を高める努力をしなければならないということです。

引用・索引 勝ちに行くスポーツ生理学

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