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スポーツにおけるバネとは何か?(腱と筋肉の弾性要素にどれだけ大きな力(弾性エネルギー)を貯め込むことができるか)

2014.10.08 | Category: トレーニング

バネとは?

 

バネという言葉も、私達がスポーツをしたり見たりしていて「あの選手は天性のバネがある」「黒人選手はどうしてバネがあるんだろう」など日常的に使います。

 

このときのバネとは、単純にジャンプの高さを示すだけではなく、短い踏切時間で高くへ跳ぶ能力を表していると思われます。

 

筋肉と腱

 

筋肉は骨に直接つながっているわけではなく、間に腱というものがあります。

 

代表的な例がアキレス腱で、筋肉が収縮して力を発揮するときには、実はこの腱も関与していて、少しですが伸び縮みします

 

この伸び縮みが、見た目のバネの能力に大きく関与しているといわれています。

 

垂直跳びを例にとると、垂直跳びで実際に跳び上がる直前に、私達は少し身体を沈み込ませます。

 

この時、大腿四頭筋と下腿三頭筋は伸ばさ、同時に筋肉が付着している腱も伸ばされます。

 

次の瞬間、ジャンプすると一気に腱の緊張が解かれ、縮もうとします。

 

※ゴムチューブを伸ばし、手を放した瞬間、一気に縮むのと一緒です。

 

この時、腱が縮もうとする力と、筋肉が収縮して発揮する力が合わさって大きな力となり、ジャンプ動作に関与します。

 

弾性要素

 

腱は長ければ長いほど大きな力を溜め込むことができ、緊張を解き放ったときの出力が大きくなると考えられています。

 

カンガルーが驚異的なジャンプ力を示す理由も、その腱の長さで説明することができ、したがって、人間の場合も、腱の長い選手が先天的にバネの能力に長けていると考えてほぼ間違いなく、実際、黒人選手の腱が長いことは一目瞭然です。

 

さらに、筋肉の中にも腱と同じような働きを持つ「弾性要素」という部分があります。

 

これは、収縮して力を発揮する「収縮要素」と区別され、両者の能力が、最終的な筋力やパワーに影響を与えることになります。

 

収縮直前に筋肉が伸ばされるとき、腱と筋肉の弾性要素にどれだけ大きな力(弾性エネルギー)を貯め込むことができるか、それがバネの能力といえます。

 

プライオメトリックトレーニング

 

先ほど触れた腱の長さといった先天的な要素もありますが、筋力トレーニングによって収縮要素ばかりではなく弾性要素も鍛えられるので、溜め込む力を大きくすることは当然トレーニングによっても可能です。

 

また、力を溜め込み、それを爆発させる能力向上を狙いとして考えられたトレーニング方法もあり、「プライオメトリックトレーニング」がその代表例になります。

 

できるだけ接地時間を短くして、ポーン、ポーンとリズミカルにジャンプするのがその動作の特徴で、例えば台の上から床に飛び降り、その時の着地の反動を利用して素早く高く跳び上がり、着地から次の踏切への切り返し動作を重視してこれを繰り返します。

 

こうしたトレーニングは筋肉・関節に対する負荷が大きいため筋力のない人、スポーツ動作に慣れていない人、トレーニングの習熟度の低い人など初心者には勧められませんが、基礎的な筋力がついてさらにレベルアップを目指そうとする選手にはとても有効な方法です。

引用・索引 勝ちに行くスポーツ生理学


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