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ウォームアップの生理学的重要性(筋温上昇による身体効率化と神経系の改善による怪我の予防)

2014.10.11 | Category: トレーニング

ウォームアップ

ウォームアップ

自動車を発進させるとき、予めエンジンを温めておいたほうがトラブルを起こすことなく、安全に始動することが出来ます。

 

身体を動かす時も同様で、特にスポーツで目的とする動きを達成する手段として、ウォームアップの実施は欠かせません。

ウォームアップの効果

どんなスポーツ種目でも試合や練習の前にウォームアップを行うと、どのような効果が出るか、生理学的視点で考えてみましょう。

 

まず、一つ目として、「体温の上昇による身体機能の効率化」があり、例えば、ウォームアップとしてジョギングやリズミカルな体操を行うと体温は上昇します。

 

ウォームアップで体温が上昇していると、主運動で必要な酸素摂取量や心拍数に到達する時間が短くてすみ、要するに立ち上がりが早くなるということになります。

 

また、体温が上昇すると、筋肉への血流量も増大します。

 

血流には筋活動に必要な酸素や栄養素が含まれているので、血流量が増えることで筋肉が活発に働くことが出来ます。

 

細胞レベルみてみると、筋肉の中に存在するミオグロビンという物質が酸素と結びつき、酸化ミオグロビンとなり有酸素性機構で使われる酸素を供給します。

 

ウォームアップによって体温が上昇していると、供給後、酸素とミオグロビンの切り離し効率が高まり、ミオグロビンのリサイクルがスムーズになります。

 

二つ目は、「神経系の改善」による動作の効率化になります。

 

バレーボールのスパイク、野球のスローイングなどの自分の専門とする種目の専門的な動きをあらかじめ実施することは、競技中に動員する運動単位の増加を促し、主運動のパフォーマンス発揮に役立ちます。

 

また、その種目の専門的な動きを行うことで、競技動作で求められる筋肉や関節の柔軟性も同時に獲得することができます。

 

三つ目は、「怪我の予防」になります。

 

二つ目の神経系の改善に関連しますが、その種目での専門的な動きを実施することにより、脳から筋肉への命令伝達を正確なものにし、不意に起こる怪我などを防止します。

 

また、ウォームアップにより筋肉や関節の柔軟性を高めておくことで、運動中に起こる捻挫や肉離れを防止します。

ウォームアップの目安

ウォームアップをどのくらいの運動時間、運動強度で行うのが最も良いかという点は、議論の分かれるところですが、一つの目安として、「試合や練習で行う動作と同じかそれよりやや低い強度で、運動時間を短くして行う」という方法をおすすめしています。

 

これは、筋肉や神経にある程度の刺激を与えつつ、疲労は残さないようにするという考えに即したもので、試合と同じ運動負荷をいったん身体に与えることで、試合中の速い動きにも対応できる技術の発揮、あるいは、精神面の高揚、および過緊張を防ぐ期待もできます。

引用・索引 勝ちに行くスポーツ生理学


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