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棘上筋トレーニングを選択するポイント(棘上筋の活動に比べ三角筋の活動量が過剰になると上腕骨骨頭の上方移動と肩峰下腔のインピンジメント(野球肩)が生じる)

2015.04.30 | Category: 投球障害治療

EmptyCan:EC vs FullCan:FC

エンプティカン(Empty Can:EC)フルカン(Full Can:FC)

ECを行うと、FCに比べて三角筋が過剰に活動します。

 

棘上筋の活動に比べて三角筋の活動量が過剰になると、上腕骨骨頭の上方移動と肩峰下腔の狭小化が生じ、また、肩甲骨の位置によっても肩峰下インピンジメントが生じる場合もあり、肩甲骨は前方へ引き出すと内旋して前傾し、肩峰下腔を狭小化させます。

 

さらに、ECでは肩甲骨の内旋と前傾がFCに比べて大きく、肩峰下腔の狭小化が生じます。

 

ECにおける肩関節の内旋は、筋の緊張を増大させることによって棘上筋の活動を最大化すると考えられていますが、FCとECを分析したところ、FCは筋電図とMRIにおいてECと同等の棘上筋の活動を示しました。

 

インピンジメント(野球肩)を抑えるトレーニングとは(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)

フルカンのテクニック

FCエクササイズは、親指を上に向けながら腕を肩甲平面上で挙上させることで、肩関節の適切な外旋を間接的にもたらす動作になります。

 

腕は下降を開始する前に90°まで挙上し、肩峰下腔を最適な状態に維持しながら肩甲骨の安定筋群の活動を増大させるため、腕を挙上する前に肩甲骨を寄せておき、動作全体を通じてその姿勢を保持するように指導します。

 

腕の挙上中に肩甲骨を引き寄せ姿勢を保持すると、肩甲骨を前方へ引き出している場合よりも大きな力が発揮されますが、これは、腕の安定した支持基盤を提供する上で、肩甲骨の安定筋群が重要であることを証明します。

 

大学野球選手のトレーニング(複合ピリオダイゼーションを利用し筋サイズ、筋力、パワーを向上させる)

 

肩甲骨の機能を最適化するために

FCの目的は、オーバーヘッド動作を伴う競技におけるローテーターカフの要求のために、また、運動中の疲労による上腕骨頭の上方移動を防ぐために、筋持久力と筋力を強化することにあります。

 

さらに、肩甲骨の機能を最適化するためには、肩甲骨の筋力不足を改善しなければなりません。

 

通常、これらの目標を達成するためには、約1.4~2.3kgの負荷で10~15レップを2~3セット行います。

 

肩関節に傷害がある場合は、痛みを感じずにエクササイズを行える程度に負荷を減らします。

 

FCは、ダンベルを使用するほかエラスティックバンドを足で踏み、両端をつかんで行う方法もあります。

 

野球肩のリハビリテーションの基本原則(ローテーターカフの筋力とバランス、GH関節の不安定性は肩甲骨のポジショニングと肩甲上腕リズムに影響する)

 

ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴うGH関節の最大外旋位はGH関節の上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

 

パワーはオーバーハンドスローイングアスリートにおいて最も向上させたい変数であり、この変数は投球速度につながる

引用・索引 NSCA JAPAN Volume20 Number8 page62


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