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有酸素性トレーニングが動脈硬化に有効な一つの要因(血管収縮物質:エンドリセン)

2014.12.02 | Category: トレーニング

エンドリセン-1(Endothelin-1:ET-1)

 

ET-1は血管内皮細胞で産生される強力な血管収縮物質になります。

 

血圧調節や血流分配に重用な働きをしており、また、ET-1は血管平滑筋を増殖させる働きもあります。

 

 

ET-1分泌は、トロンビン、アンギオテンシンⅡやAVP、エピネフリンなどの生理活性物質や低ずり応力などの物理的刺激により促進され、一方、一酸化窒素やANP、プロスタサイクリンなどの血管拡張因子はET-1の分泌を抑制します。

 

運動中の血中ET-1は運動強度が高くなるにしたがって上昇します。

 

運動中のずり応力の増加や一酸化窒素の生成などが起こると予想される活動肢では、血中ET-1濃度は安静時のレベルと差はありませんが、逆に非活動肢の静脈血では上昇します。

 

また、運動による内臓血流の低下がエンドリセン受容体拮抗剤にて軽減することから、血流再配分にET-1が重用な役割を果たしていると考えられています。

 

更に、高温環境下の運動における脱水と血漿容量の低下がAVP濃度の上昇とともにET-1濃度の上昇を引き起こし、反対に水分補給によりこれらの変化が軽減することから、ET-1は体液調節にも関与している可能性があります。

 

糖尿病を有するアスリートに対する栄養指針(有酸素性トレーニングに先立ちレジスタンストレーニングを実施することで、運動による血糖低下を抑制、運動誘発性の低血糖症状はほとんど引き起こされない)

有酸素性トレーニングとET-1

 

有酸素性運動による身体的トレーニング後、安静時において一酸化窒素の増加と対照的にET-1は低下します。

 

さらに、有酸素性トレーニング後にはエンドリセン受容体拮抗剤の動脈伸展性に対する急性効果が軽減します。

 

つまり、有酸素性トレーニングによる動脈硬化の改善にはET-1が一部関与していることを示しています。

 

 

これらのことから、ET-1は血管トーヌスを高める働きに加え、血管平滑筋を増殖させる作用を有し、有酸素性トレーニングが動脈硬化に対して有効に働くことの一つの要因はET-1の低下であることが示唆されています。

 

健康の生理学的指標にサーキットトレーニングがもたらす効果(週3日50~60%1RM強度で10週間行う事でHDL値上昇、グルコース処理能力も改善する)

 

トレーニングと一酸化窒素:NOの生理学(血小板粘着や白血球付着を低減し、平滑筋の細胞増殖を抑え、神経伝達と筋萎縮/肥大を調節し、衛星細胞の増殖を刺激し、血流と免疫防御を向上させる)

引用・索引 スポーツ・運動生理学概説

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