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温度環境とトレーニング(熱中症は酵素系、低体温症は刺激伝導系に障害が起こる)

2014.12.29 | Category: トレーナー

温度環境とトレーニングとは

温度環境

温度環境

運動と環境を考える上で重要なのが、気圧とともに温度環境になります。

 

温度環境には低温域と高温域の間に恒温適応域があり、低温適応限界を下回ると凍死に、高温適応限界を上回ると熱中症にいたります。

 

恒温適応域は人体の能動的適応範囲であり、暑くなれば血管拡張や発汗、寒くなればふるえや非ふるえ熱産生による代謝量の増加により化学的、物理的及び生理的体温調節が行われます。

 

体温調節機能

体温は熱産生量と熱放散量のバランスによって決まります。

 

熱産生量はエネルギー代謝量によって、熱放散量は蒸発、伝導、対流、貯熱によりコントロールされます。

 

正常体温

人体を筋肉や肝臓からの一つの発熱体と考えると、中核(Core)の深部から表層(Shell)の皮膚に熱が絶えず伝導しているので、測定部位により体温は異なります。

 

皮膚温は外部環境因子と内部環境因子(皮膚血流、深部から表層への熱流、発汗など)の両者の影響を受けます。

 

体温は臨床的には腋窩温や口腔温が、実験的には鼓膜温、食道温、直腸温が測定されます。

 

深部体温として、口腔温を用いられますが、呼吸や飲食の影響を受けやすく、午前中の測定で平均36.7℃くらいで直腸温より0.4℃低くなります。

 

食道温は直腸温より0.3℃ほど低く、人体中央部の体温としてよく用いられます。

 

鼓膜温は総頸動脈の血流温度を反映することから、体温調節中枢が存在する視床下部温にほぼ比例します。

 

直腸温は約37.0℃で測定が容易なことから、深部体温の代表としてよく用いられます。

異常体温

熱中症と低体温症

体温の異常には高体温症(Hyperthermai)と低体温症(Hypothermia)および、発熱(Fever)とAnapyrexiaがあります。

 

Anapyrexiaはまだ訳語がなく、国際生理学会温熱生理委員会が作った用語集によれば、「核心温が以上に低下した状態、Anapyrexiaは核心温低下に対する体温調節反応が見られる低体温症とは厳密に区別される」と定義されています。

 

直腸温などの深部体温が42℃を超えると10時間で死に至る危険性が大きくなり、もっと上昇し44~45℃を超えると短時間であっても酵素系に不可逆的変化が起こり回復出来なくなります。

 

逆に体温が29~30℃に低下すると、体温調節機能が失われ体温の低下にもかかわらずふるえ(Shivering)などの対寒反応が起こらないために、体温がますます早く低下します。

 

低温で死に至る直接の原因は心臓が冷やされるために起こる心停止であるため、心臓の刺激伝導系の伝達が低温のために障害され心室細動が起こり、心臓から血液が駆出できなくなります。

 

20℃前後が体温低下の限界とされています。

 

サーカディアンリズム

Circadianという言葉は、「Circa(おおよそ)」「Dies(1日)」というラテン語を合成したものになります。

 

体温は早朝に低く、夕方に高くなりますが、その体温周期は24時間より少し長くなります。

 

この周期を自由継続周期(Free-Running period)と呼びます。

 

通常の日常生活では告示因子(Timecue)によって24時間周期に同期させられています。

 

サーカディアンリズムは体温だけではなく、種々の生理的機能、薬理学的効能にも影響します。

 

運動に影響する例として、直腸温に対する発汗量の関係でみると、体温日周変動の各期に発汗閾値直腸温の平行移動が認められます。

引用・索引 スポーツ・運動生理学概説

 


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