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疲労困憊はクレアチンリン酸濃度の低下、クレアチンリン酸が分解されてできるリン酸濃度の上昇が深く関与していることが考えられる

2015.01.19 | Category: トレーナー

クレアチンリン酸

クレアチンリン酸

ATPとクレアチンリン酸

ミトコンドリアはTCA回路、電子伝達系と呼ばれる反応系を用いて、糖質や脂肪から酸素を使ってATPを作りますが、ATPは不安定で、あまり身体の中に貯めることは出来ません。

 

そこで、ATPはエネルギーをクレアチンリン酸(PCr:Creatine Phosphate,CP)という物質に引き渡します。

 

ATPがADPとリン酸に分解されてエネルギーが放出され、そのエネルギーでリン酸がクレアチンと結合してクレアチンリン酸となります。

 

そして、そのクレアチンリン酸が、再びクレアチンとリン酸に分解され、そのエネルギーでリン酸とADPが結合してATPに戻ります。

 

※ATPのもつエネルギーが、一時的にクレアチンリン酸に移動した状態になると考えてください。

 

クレアチンリン酸が、逆に、クレアチンとリン酸とに分解されることで、ADPからATPを再合成することができます。

 

そして、再合成されたATPがADPとリン酸に分解されて運動のエネルギーが供給されます。

 

疲労困憊とクレアチンリン酸

 

疲労困憊時、ATP量は変わらないが、クレアチンリン酸量は低下していく

運動すると、クレアチンリン酸が分解されてATPが合成され、そのATPが分解されエネルギーが使われます。

 

特に強度の高い運動になると、筋内のクレアチンリン酸濃度はどんどん低下します。

 

一方、ATPの濃度は運動時にもあまり変化はしません。

 

疲労困憊になるような高い運動時に測ってみても、ATPはあまり減りませんが、クレアチンリン酸量は大幅に減少します。

 

疲労困憊の原因はクレアチンリン酸量低下なのか?

これらの事を踏まえると、「疲労困憊」という状態は、もうこれ以上運動ができなくなるという状態は、ATPが無くなったからではなく、ATPを作るクレアチンリン酸が無くなったということのほうが影響しているのではと考えられます。

 

逆にいえば、クレアチンリン酸が無くなる前に、クレアチンリン酸が無くなった段階で、もうその運動は続けることができなくなるます。

 

このことから疲労困憊はクレアチンリン酸濃度の低下、クレアチンリン酸が分解されてできるリン酸濃度の上昇が深く関与していることが考えられます。

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング15-17


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