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筋肉内の酸性化は疲労にどれだけ影響するか?(筋肉内のph{乳酸、水素分子}と筋張力低下の関係)

2015.04.22 | Category: トレーナー

疲労困憊

疲労には様々な種類がある

運動中の疲労、運動後の疲労、そして日常生活の疲労など、これらの疲労がすべて一緒に捉えられ、その原因の一つとして「乳酸」が挙げられている場合が目につきます。

 

高強度運動時のアシドーシスの原因(筋内乳酸の蓄積は、ミトコンドリアが適切な割合でATPを供給できなくなるタイミング)

乳酸は確かに疲労の一因にはなるが

運動中の疲労の説明に乳酸が登場してくるのはわかりますが、運動翌日の疲労感の直接の原因は、乳酸ではありません。

 

乳酸は、老廃物ではなく、糖の分解代謝産物で一時的にできるもので、エネルギー源になるような

大量に乳酸ができた場合には、乳酸は確かに疲労の一つの原因になります。

 

乳酸がたくさんできると、働いている筋肉を中心に体内が酸性になるからです(水素分子が増えるため)。

 

※ただし、身体内には酸性やアルカリ性に大きく偏らないようにする働きがあり、そのため、400m走のような乳酸がたくさん出るような運動の後であっても、筋肉のph(水素イオン指数、酸性になると数値が下がる)は通常ph7.0程度から6.5程度に下がるだけになり、弱酸性になるだけになります。

 

代謝ストレスと筋肥大(乳酸、水素イオン、無機リン酸塩、クレアチンその他の代謝産物の蓄積が筋肥大を起こす)

 

筋肉内の酸性化は疲労にどれだけ影響するか?

例えば、筋肉に、疲労困憊に達するまで、強く短い間隔の神経刺激を与えると、次第に筋肉の張力は低下し、また乳酸ができて筋肉のphも低下します。

 

一見、両者に関係があるように見えますが、電気刺激をやめて筋肉を休ませると、筋肉の張力は数分の休息で回復します。

 

しかし、筋肉内のphはそう短時間では戻りません。

 

つまり、休息後にまだphが元に戻ってないのに張力は元に戻るのです。

 

これは、「筋肉が酸性になることで、力が出なくなって疲労する」という事ではないことを示しています。

 

乳酸が多く出るということ以外の要因が、「筋肉の張力低下に関係している」ことになります。

 

糖質がエネルギーになるまで(反応が進むには、ピルビン酸が乳酸になるか、酸化されるかが必要)

 

筋内の酸性化

筋肉内が酸性になると糖分解をする酵素が働けなくなるので、糖が使えなくなり運動ができなくなるということも、よく言われます。

 

確かにphだけを低下させ酸性にすれば、糖分解の酵素が働きにくい状態になりますが、運動時にはphが低下する一方で、糖分解酵素の働きを高めるもの、例えば、ADPといったものが筋肉に多くできていきます。

 

phだけを下げた実験の結果通りに、運動時の筋肉で実際には解糖系の酵素が働けなくなってはいないということです。

 

乳酸が多く出る状況と疲労する状況が一致するのはなぜなのか?(クレアチンリン酸の再合成とリン酸除去が追いつかないだけではなく、中和できないほど乳酸が蓄積する)

 

失敗するまで行うトレーニング法(Training to Failure)は、筋肥大を目的としたプログラムへの適用が効果的である

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 pages38-39


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