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乳酸が多く出る状況と疲労する状況が一致するのはなぜなのか?(クレアチンリン酸の再合成とリン酸除去が追いつかないだけではなく、中和できないほど乳酸が蓄積する)

2015.01.22 | Category: トレーナー

乳酸が疲労原因と考えられた理由

乳酸と疲労

乳酸が多く出る状況と疲労する状況が一致するのはなぜなのか?

疲労の原因として、乳酸が多くできる状況が、筋収縮がうまくいかなくなる状況と一致することが多いことから、乳酸が唯一の疲労の原因と考えられてきました。

 

では、なぜ一致するのでしょうか?

 

代謝ストレスと筋肥大(乳酸、水素イオン、無機リン酸塩、クレアチンその他の代謝産物の蓄積が筋肥大を起こす)

速筋線維が動員されている

乳酸が多くできるということは、多くの場合、速筋線維が動員されているということになります。

 

速筋線維は乳酸を作る線維であり、動員されれば、乳酸が多くできます。

 

速筋線維では、ミトコンドリアが少ないので、この線維が動員されれば、ミトコンドリアの酸化が追いつかず、エネルギーが足りなくなり、そこで備蓄のクレアチンリン酸を使うことになります。

 

クレアチンリン酸を使えば、リン酸が溜まって疲労ということになります。

 

このように考えれば、乳酸と関連づけることなく、「速筋線維が動員されることで疲労しやすい」ことを説明できます。

 

糖が多く利用されている

糖を使うということは、身体にとっては脂肪では間に合わないほど、エネルギーを多く必要とする状況だといえ、そこで糖を多く利用する状況は疲労しやすいということになります。

 

このように疲労する状況と、乳酸が多く出る状況と一致することが多いのですが、「乳酸そのものが疲労の原因ではない」ということに注意するべきです。

 

代謝ストレスと筋肥大(乳酸、水素イオン、無機リン酸塩、クレアチンその他の代謝産物の蓄積が筋肥大を起こす)

 

乳酸を酸化して得られたエネルギーで、クレアチンリン酸を作る

サッカーなどでは、試合中に血中乳酸濃度が8ミリモルくらいになります。

 

このことが、筋内に影響し、疲労の一原因となります。

 

しかし、多くの乳酸はすぐ中和され、エネルギー源になります。

 

ダッシュでできた乳酸がジョグの時に使われ、ミトコンドリアでのATP合成に使われます。

 

このことは、見方を変えれば、乳酸がATPとクレアチンリン酸を再合成するエネルギー源となっていると考えれば良いということになります。

 

そして、あまりダッシュを繰り返していると、クレアチンリン酸の再合成とリン酸除去が追いつかないだけではなく、中和できないほど乳酸が蓄積するので、それが疲労の原因の一つとなるということになります。

 

筋肉内の酸性化は疲労にどれだけ影響を及ぼすか?

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 46-47


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