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乳酸性作業閾値からみる持久的トレーニング(乳酸は、ミトコンドリアの酸化可能量を超えて糖質が多量に分解された時にできる)

2015.01.23 | Category: トレーナー

持久的トレーニングを行う上で重要な乳酸性作業閾値

乳酸性作業閾値

乳酸性作業閾値(Lactate Threshold:LT)

乳酸は、ミトコンドリアの酸化可能量を超えて糖質が多量に分解された時にできるのです。

 

歩くような低い運動強度の時の血中乳酸濃度は安静時と変わりのない1~2ミリモル程度になります(血中1l中に90mgの乳酸があるのが1ミリモル)。

 

すこしきついかなという強度になってくると血中乳酸濃度が急に2~3ミリモル程度に上がってきます。

 

さらに強度を上げると4~5ミリモルくらいにどんどん血中乳酸濃度が上がります。

 

つまり血中乳酸濃度が、運動強度に対して急に上がり始める境目の運動強度があります。

 

この強度の事をLTといいます。

 

長距離ランナーのための有酸素性能力(VO2maxを向上させるには最大強度付近でのインターバルトレーニングが有効{58mL/kg/minを超える})

LTから酸素が足りなくなるわけではない

乳酸性作業閾値

運動強度に対して酸素摂取量は直線的に増加します。

 

これは、最大酸素摂取量(VO2max)までの運動強度において、必要な酸素の量はうまくコントロールされて供給されています。

 

つまり、運送中に酸素は足りなくなるわけではありません。

 

※「LTの強度を超えると、酸素が足りなくなって乳酸が多くできるので、血中乳酸濃度が上がる」ということにはつながりません。

 

少しきついかなという程度の運動強度において、酸素が足りていない状況になることはありません。

 

実際には、LTレベルでも酸素摂取量は最大より低く、まだまだ余裕がある状態になります。

 

さらに、酸素摂取量の値は、強度に比例して上がっていきます。

 

糖質の利用が高まる点がLT

LTから血中乳酸濃度が上がる理由として、エネルギー源としての糖質の利用が、脂肪に対して相対的に高まるからです。

 

※ただし、LTまでが脂肪のみ、LTから糖質のみということではなく、糖と脂肪は基本的にはどちらもいつも使われます。

 

安静レベルだと、糖と脂肪の使われる比率は1:2、LTレベルだと1:1くらいになります。

 

それが、運動強度が上がると、どんどん糖の比率が高くなっていきます。

 

長距離走のパフォーマンス向上のポイント(筋の面積当たりの毛細血管数とミトコンドリア密度を上げ酸素の拡散と利用を促し、1回拍出量と心拍出量を最大限に多くすること)

 

長距離選手の筋力向上のメリット(筋力の向上により接地時間の負荷局面中に適用される相対的な力(%max)が減少、それにより力発揮代謝要求が減少、付加的な仕事に利用できる予備の運動単位が生じる)

引用・索引  エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 53-54


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