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乳酸性作業閾値の値で、主動筋の能力がわかる(速筋線維で作られる乳酸の量が、遅筋線維や心筋で使われる乳酸の量よりも多くなるために血中乳酸濃度が上がる)

2015.01.24 | Category: トレーナー

最大酸素摂取量と乳酸性作業

最大酸素摂取量と乳酸性作業

最大酸素摂取量と乳酸性作業

乳酸性作業閾値(LT)は「速筋線維が動員される」という考え方ができ、このことはLTは主動筋(一番働いている筋肉)の酸化能力、つまりどれだけミトコンドリアがあって、糖質や脂肪を酸化できるのかを反映しているといえます。

最大酸素摂取量とLTの比較

最大酸素摂取量(VO2max)は持久的能力の指標としてよく使われます。

 

VO2maxは、身体に取り入れられる酸素の最大値であり、LTと比較すると、VO2maxは酸素の取り込みに関わる呼吸循環器系の能力(心臓の拍出量、肺での酸素の取り込み能力)が大きく影響します。

 

しかし、LTは、最大よりは下の強度になり、呼吸循環能力はまだ余裕がある状況での能力といえます。

 

そうなると、LTに影響があるのは、呼吸循環能力よりも、主動筋の代謝、特に主動筋のミトコンドリアや毛細血管だどれだけあり、どれだけ酸化できるかということになります。

 

このような筋肉の特性を酸化能力といいます。

 

そして、主動筋の酸化能力が高い場合にはLTが高くなります。

 

LTと作業筋

強い運動で速筋線維が動員される

LTから血中乳酸濃度が急に上がることを、筋線維の種類に注目した場合、筋の遅筋線維と速筋線維は、いつもどちらとも使われているわけではありません。

 

強度の弱い時には、主として遅筋線維が働き、速筋線維はあまり働きません。

 

このことを「弱い強度では遅筋線維のみ動員される」といいます。

 

つまり、力の弱い(強度の低い)運動を続けている状況においては遅筋線維が主として働きます。

 

次に、運動強度が上がり、より力が必要になると、速筋線維が動員されるようになります。

 

速筋線維が働くと乳酸が多くできる

速筋線維はミトコンドリアの量が遅筋線維よりも少ないのですが、グリコーゲンは多く持っています。

 

そこで、速筋線維はグリコーゲンを分解し、その過程で乳酸ができます。

 

そして、その乳酸を遅筋線維や心筋がエネルギー源として使用します。

 

つまり、速筋線維は乳酸を作る線維で、遅筋線維は乳酸を使う線維になります。

 

速筋線維が働くようになると、乳酸ができます。

 

速筋線維で作られる乳酸の量が、遅筋線維や心筋で使われる乳酸の量よりも多くなるために血中乳酸濃度が上がります。

 

LTは「速筋線維が動員され始める強度」ともいえます。

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 56-57

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