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神経筋トレーニング(γ運動神経機械受容器の閾値を下げることにより、主動筋組織の感度を高め、予測できない力に素早く反応できるようになる)

2015.04.15 | Category: アスレティックリハビリテーション

神経筋トレーニング

バランストレーニング

神経筋トレーニング

神経筋トレーニングは、運動パターン、筋の動員、バランス、固有受容器、および、アジリティの向上に焦点をあてたトレーニングであり、ストレングスと組み合わせて、リハビリテーションや障害予防において幅広く行われています。

 

神経筋トレーニングは下肢靭帯の障害発生率を低下させ、運動バイオメカニクス、動的バランス、機能状態を向上させることが研究によって示されています。

 

そして、神経筋トレーニングの一つに摂動トレーニングがあります。

 

運動学習と神経基盤(運動の学習は運動神経系だけではなく視覚、聴覚、体性感覚などの知覚と認知も関与し、動きが未熟である場合、感覚からの情報がないと上達しない)

摂動トレーニング

摂動トレーニングとは、「予測できないコントロールされた力を多方向に与えることで、バランスを乱すもの」になります。

 

バランスとは

人はバランスを維持するために、3つの感覚系、すなわち体性感覚系、前庭系、視覚系からの入力を絶えず統合しています。

 

バランスをとる際には、一般には視覚系と前庭系は変化せずに、大多数の適応は体性感覚系において生じます。

 

体性感覚系は異なる感覚を検出する様々な受容器から構成されます。

 

体性感覚系の受容器と検出される感覚

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固有受容器

体性感覚受容器の中には「固有受容器」と呼ばれるグループがあり、これは関節角度、筋長、筋張力変化を検出します。

 

固有受容器の一つである「筋紡錘」の機能を理解することも非常に重要になります。

 

筋紡錘

筋紡錘は、錘外筋線維と平行しており、筋紡錘は錘内筋線維、求心性神経終末、γ運動神経から構成され、α運動神経の活性を調整し、筋長の変化すなわち筋組織の長さの変化率に応じた伸張反射に関わります。

 

伸長反射

サーフェス摂動トレーニングでは、サーフェスの安定化の変化が、影響を受けた筋腱ユニットの素早い伸張を引き起こします。

 

素早い伸張の際、筋紡錘は神経入力の受送信を行って、伸張された筋組織を短縮するとともに拮抗反応を抑制し、安定性を取り戻そうとします。

 

γ運動神経

γ運動神経による神経支配は、筋紡錘において様々な伸張強度に反応する閾値、すなわち感度を定めます。

 

また、疲労すると、固有受容器の入力が遅滞して反応時間が遅くなります。

 

摂動トレーニングの目的としてこれらの神経の反応を速めることになります。

 

機械受容器の閾値を下げることにより、主動筋組織の感度が高まり、低強度の予測できない力に素早く反応できるようになります。

 

これにより、不安定化させる力を検出してそれに応じる態勢が整います。

 

摂動トレーニングの目的

摂動トレーニングに伴うこれらの感覚適応は、測定可能な身体的変化を引き起こします。

 

例えば、関節周辺の筋の同時収縮における変化、筋の動員と活性化の向上、歩行状態を改善させるような予測反応の促進、競技や機能的活動へと復帰する能力によって、摂動トレーニングを行うことは、前十字靭帯(ACL)損傷に対する術前治療や非外科的治療として効果的であることが数多く示され、摂動トレーニングは、様々な膝関節、足関節の病変に対するリハビリテーションとしても利用されています。

 

前十字靭帯(ACL)損傷と女性選手(解剖学的因子:顆間切痕幅と膝関節の弛緩、ACL伸張強度や月経状態などの成長因子とバイオメカニクス的因子:動作パターン、筋力不均衡、筋活動パターン)

 

前十字靭帯(ACL)損傷と大腿四頭筋とハムストリング(膝関節の屈曲角が0°(完全伸展)~45°で大腿四頭筋が強く収縮する際、ハムストリングの収縮(共収縮)がその強さに見合わない場合、前向きの力が発生しACLの負担が増える)

 

前十字靭帯損傷(ACL)と神経筋トレーニング(着地中の膝関節の屈曲角を増大させ、膝関節屈曲モーメント、外反モーメントを減少、膝関節の最大外反角を減少させる)

引用・索引 理学療法概論 第4版 著者 奈良 勲 page54,78


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