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球技の場合のエネルギー代謝(ダッシュでクレアチンリン酸が使われ、ジョグでクレアチンリン酸が作られる)

2015.01.30 | Category: トレーナー

球技のエネルギー供給系

エネルギー産生

 

球技はダッシュとジョグを繰り返す長時間運動

サッカーなどの球技において、選手は常に走っているように見えますが、実際にはボールを追って走っている選手は数人で、遠くから戦況を見ながらゆっくりと走っている選手も多いくなります。

 

ボールに近い場合にはダッシュをすることも多くなりますが、ボールから距離のある場合には、ポジションを変えながらゆっくりとジョグをしています。

 

このように多くの球技では、ボールを追ってダッシュすること、戦況を見ながらゆっくりとジョグをすることの繰り返しになります。

 

競技による差はありますが、基本的には、球技はダッシュとジョグの繰り返しで続ける長時間運動になります。

 

ダッシュでクレアチンリン酸が使われ、ジョグでクレアチンリン酸が作られる

全力ダッシュをすると、ATPとクレアチンリン酸が多く使われます。

 

そして続くジョグの時に、ミトコンドリアで酸素を使ってATPとクレアチンリン酸が再合成されます。

 

代謝的に見れば、球技ではこの反応が繰り返されることになります。

 

ダッシュの時

ダッシュ中であっても酸素を使ってクレアチンリン酸は作られています。

 

しかし、クレアチンリン酸を使う量のほうが作られる量よりも多いので、クレアチンリン酸濃度はどんどん低下します。

 

ジョグの時

止まったり、ゆっくりとジョグをしている時に、クレアチンリン酸は再合成されます。

 

この再合成は早いのですが、それでも元に戻るのに30秒から2分はかかります。

 

それまではあまりダッシュをすることができず、数十m程度の短いダッシュであっても、そう頻繁にはできない状態になります。

 

また、ダッシュで生じた二酸化炭素が遅れて血液中に出てくることなどで、息苦しさやきつさがジョグの時に出てきます。

 

ダッシュで乳酸が作られ、ジョグで乳酸が使われる

ダッシュの時に乳酸が作られます。

 

数秒のダッシュであってもグリコーゲン分解が高まり、乳酸が産生され、そして乳酸が多く産生されると、それがエネルギー源として使われます。

 

さらに、一度大きく上がった血中乳酸濃度が下がるには30分近くかかります。

 

ところが、実際の試合では30分近くダッシュをせずに待つことは出来ません。

 

乳酸は試合中の繰り返されるダッシュで作られ、血中乳酸濃度は徐々に上がっていき、そしてダッシュに続くジョグの時に乳酸は多く使われています。

 

ただし、それでもリン酸と違い、一度上がった乳酸濃度は数分では元に戻ることはなく、徐々に血中乳酸濃度は上がっていきます。

 

サッカーなどでは、血中乳酸濃度が8ミリモルを超えるくらいになるということもわかっています。

 

こうして乳酸が増えて、筋肉を中心に弱酸性になることは、球技におけるきつさの原因になります。

 

また、乳酸が多くできる状況は、筋グリコーゲンが無くなっているという状況でもあります。

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄76-77

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