MENU TEL

ホーム > Blog > 投球障害治療 > 野球肘の危険因子:オーバーユース(骨格的に未成熟なアスリートは、成長軟骨を有するためにオーバーユースを起こしやすくなる)

ブログ記事

野球肘の危険因子:オーバーユース(骨格的に未成熟なアスリートは、成長軟骨を有するためにオーバーユースを起こしやすくなる)

2015.04.14 | Category: 投球障害治療

野球肘

野球肘危険因子

野球選手と肘の障害

野球肘は若年者の野球においてよくみられるオーバーユース障害になります。

 

オーバーユースは肘内側に外反ストレスがかかることにより生じ、骨格的に未成熟なアスリートは、成長軟骨を有するためにオーバーユースを起こしやすくなります。

 

投球量を管理することが有効な対策とされていますが、根底にはピッチングメカニクスや球種の選択、およびフィジカルコンディショニングの問題もあり、単純に投球量を管理するだけでは不十分な可能性があります。

 

野球肘とピッチングメカニクス(若年野球投手の肘内側に加わる力は最大64.6Nに達し、肘外反ピークトルクは肩関節が最大外旋する直前に最大になる)

若年選手と肘障害

若年野球選手における肘障害の発症率は20~40%にのぼると報告されています。

 

このアスリート集団が発症する肘痛は、一般に野球肘(リトルリーグ肘:Little League Elbow:LLE)と称されます。

 

LLEは広範な臨床症状に用いられる総称であり、特に上腕骨内側上顆(肘の内側)の障害や上腕骨小頭部の離断性骨軟骨炎(骨やその上を覆う軟骨が剥がれる症状)を指すことがおおくなります。

 

野球治療における野球競技の大きな特徴

 

リトルリーグ肘の特徴

この疾患の特徴は、ピッチング動作のコッキング期とアクセレーション期において肘に外反ストレスがかかることで生じる肘内側部痛になります。

 

外反ストレスが加わると通常、肘内側に牽引力、肘後方に剪断力、そして肘外側に圧縮力が加わります。

 

屈筋を収縮させると痛みが生じ、肘の可動性が制限される場合もあります。

 

LLEの重症度は様々であり、休息とリハビリテーションによって改善する場合もある一方、外科的介入を必要とするアスリートもいることを複数の報告が示唆しています。

 

オーバーユースとLLE

1960年にBrogdon and CrowがLLEにおける最初の記述を発表して以来、多くの危険因子が調査されてきました。

 

そのうちいくつかは、LLE発症の主要な危険因子はオーバーユースであると特定されています。

 

「オーバーユース障害」という名称は一般的に、十分な回復時間をとらずに高い生理学的ストレスを受け続けることで生じると思われる慢性障害を指して用いられます。

 

オーバーユース障害

オーバーユース障害は通常、次の4つのステージに分けられます。

  1. 身体活動を行った後に患部に痛みが生じる
  2. 活動中に痛みにが生じるがパフォーマンスは制限されない
  3. 活動中に痛みが生じ、パフォーマンスが制限される
  4. 休息時も絶えず慢性的な痛みが生じる

若年の野球投手は成長軟骨を有するために、肘にオーバーユース障害を発症するリスクが高くなります。
野球肘
若年野球選手の肘でオーバーユースを起こしやすい部位は、上腕骨内側上顆および、上腕骨小頭と橈骨の接合部の関節面になります。

 

LLEを引き起こすオーバーユースの危険因子にはそのほか、ピッチングメカニクス、投球量、球種、および、フィジカルコンディショニングが挙げられます。

 

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume21 Number page12


ページトップ