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低酸素と筋肥大(低酸素状態は乳酸除去率を低下させ乳酸の増加はタンパク同化ホルモンとサイトカインの上昇をもたらす)

2015.02.23 | Category: トレーナー

低酸素と筋肥大

低酸素と筋肥大

低酸素が筋肥大を誘発する

低酸素は筋肥大を促進する要因として明らかになっており、その効果は運動を行わない場合でも認められます。

 

Takaradaらは、寝たきりの患者群に1日2回血管閉塞を行うと筋萎縮が有意に軽減されることを明らかにしました。

 

さらに、下肢を2週間不動化した状態での血管閉塞に、筋力と筋の横断面積低下の防止効果が認められたことも示しています。

 

トレーニングと低酸素の相乗効果

Takaradaらは、24名の高齢女性を3群、1)血管閉塞を伴う低強度の肘屈曲エクササイズ(~50%1RM)、2)血管閉塞を行わない低強度の肘屈曲エクササイズ(~50%1RM)、3)血管閉塞を伴わない中~高強度の肘屈曲エクササイズ(~80%1RM)に分けトレーニングと低酸素が筋肥大に相乗効果を及ぼすこと示しました。

 

16週間後に閉塞を伴う低強度のトレーニングを行った群は、閉塞を伴わない低強度のエクササイズと比べ、肘関節屈筋群の横断面積が有意に大きくなり、さらに、達成された筋肥大による増加は、中~高強度群において達成された増加と同等になりました。

 

低酸素が筋肥大に及ぼす生理学的理論

低酸素状態は乳酸の蓄積を増加させる

低酸素状態は乳酸除去率を低下させることが知られています。

 

これは、タンパク合成を増加させることが知られている細胞膨潤を起こさせる可能性があるということになります。

 

さらに、乳酸の増加はタンパク同化ホルモンとサイトカインの上昇をもたらす可能性もあります。

 

Takaradaらは、低強度の低酸素トレーニングを行った後、GH濃度が290%上昇したこと、また筋原性サイトカインIL-6の濃度の上昇が運動後24時間維持されたことを示しました。

 

活性酸素種(ROS)の活動

活性酸素種(ROS)の酸性は平滑筋と心筋の両方において発達を促すことが明らかになっており、骨格筋にも類似の効果をもたらすことも明らかになっています。

 

トレーニング中にROSが産生する酸化窒素は、衛星細胞の増殖をもたらすことが知られており、それがより大きな骨格筋の成長につながると思われます。

 

レジスタンストレーニング中に発生するROSは、MAPKシグナル伝達経路を始動させ、それが、筋肥大を調節する可能性があります。

 

さらに、虚血性エクササイズ後に反応性充血(血流の増加)が起こるために、低酸素が筋肥大効果を促進する可能性もあります。

 

損傷した筋内の充血は、考えるられるところでは、衛星細胞へのタンパク同化内分泌因子と成長因子の輸送を可能にし、それにより筋管中への衛星細胞の増殖とその後の融合を制御します。

引用・索引 NSCA JAPAN Volume19 Number10

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