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水分補給状態の実用的測定法(体水分の代謝回転は、体液と電解質の移動によって水分が失われることで起こるほか、肺や皮膚、腎臓からの水分喪失によっても生じる)

2015.05.18 | Category: トレーナー

水分補給状態の測定

水分補給

水分補給状態の評価

水分補給状態の評価には、少なくとも13種の手法が用いられ、循環機能、生化学反応、体温調節その他の生理過程を媒介します。

 

また、体水分の代謝回転は、体液と電解質の移動によって水分が失われることで起こるほか、肺や皮膚、腎臓からの水分喪失によっても生じます。

 

さらには、加齢も水分の必要摂取量に影響を及ぼします(水分は、飲料だけではなく食事からも摂取される)。

 

水とその他水分補給手段との違い(ただの水だと利尿が促されるためにナトリウム摂取は血漿浸透圧と口渇感を維持することで水分の再補給プロセスを促す)

 

水分補給とバゾプレッシン(水泳時には、水圧による昇圧反射がバゾプレッシン分泌を抑制する)

水分補給状態の現場、研究室での評価法

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水分補給状態の絶対的な相対基準が無い理由

  1. 体内水分量の生理的調整(水分の代謝回転)および体液濃度の生理的調整は、複雑で動的なものになり、腎臓、口渇感、および汗腺の各反応がどの程度関与するかは、身体が主に行う活動の種類によって異なり、それに加え、腎臓における水分バランスの調整(アルギニンバゾプレッシン)は、張度の調節とはまた別のものであるため。
  2. 運動習慣の無い人とアスリートでは、主に運動量と体格の違いから、24時間で不足する水分量に大きな開きがあり、そして不足分は、飲料と食物の摂取によって補わなければならない(食物に含まれている水分は見過ごしがちである)。
  3. ナトリウムと浸透圧調節物質(オスモライト)の消費は、日々の必要水分量に影響を及ぼし、水分補給状態の生化学的評価に用いられる「標準値」は、地域の習慣によって異なり、例えば、ドイツでは860mOsm/kgであるが、ポーランドでは392mOmsm/kg、そしてアメリカでは280~295mOsm/kgである。
  4. 水分摂取のタイミングによって、水分補給状態の測定値は変化し、ただの水または低張液を短時間で摂取した場合、細胞内外の体液バランスが整うより先に希釈尿が産生されてしまう。
  5. 尿サンプル(スポット尿)は24時間尿を正確に反映していない。
  6. 実験デザインによって評価法が異なる(血液vs.尿)。
  7. 安定同位体を用いた水分補給状態の評価法があるが、同位体が全身に均等に分布しているかどうか確認する術はなく、したがって、この評価法は不明瞭である。
  8. 運動と肉体労働(および出産)によって血流量は増大するが、腎血流量はかえって減少し、糸球体濾過率も変化し水分補給状態に影響を及ぼす。
  9. 容量オスモル濃度(Osmolarity)と重量オスモル濃度の変化が、一部の評価法(BIA)における水分補給状態の解釈に影響を及ぼす可能性がある。

最も重要な”脱水予防の教育”とは

アスリートが適切な専門職(運動生理学者や管理栄養士、アスレティックトレーナーなど)から受けるべきは”上記の事案についての脱水予防教育”であると思われます。

 

さらに教育に加えて、夏季、冬季、フィールドやトレーニングエリア全般の水分補給所を設置し、アスリートが一定間隔で利用できるようにすることは、熱中症対策、体水分正常状態を維持しやすくなる上で有益であると考えられます。

 

水分補給と脱水(長時間運動を行っているアスリートでは、1日に5lの体液、4,600~5,750mgのナトリウム、少量のカリウムを喪失する)

 

水分補給(アスリートは、ホルモン分泌、アルドステロン系の刺激、交感神経、腎溶質と水分排出量の影響を理解することが重要)

 

アスリートの水分補給(糖質4に対してタンパク質1の割合を加えて摂取することで、水分補給と再補給、筋タンパク質の合成、グリコーゲンの再蓄積を促し、筋損傷マーカーを抑制する)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume20 Number3 page50-51


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