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筋力/パワー系アスリートのβアラニン摂取の有効性(カルノシンターゼの酵素制御を通じて筋内のカルノシン濃度を高める)

2015.03.07 | Category: サプリメント

βアラニン

βアラニンの基本情報

βアラニンは他のサプリメントに比べて有効性を証明した臨床試験が最も少ないサプリメントになります。

 

科学的研究が少ない理由のひとつは、サプリメントが最近登場したからであり、大多数の論文は過去3年以内に発表されています。

 

特に無酸素性競技アスリートにとって有益であるとされています。

 

βアラニン摂取の目的

サプリメントとしてβアラニンを摂取する主な目的は、カルノシンターゼの酵素制御を通じて筋内のカルノシン濃度を高めることです。

 

カルノシンはβアラニンとヒスチジンで構成されるジペプチド(2個のアミノ酸結合)であり、phを緩衝し、抗酸化物質として働き、また興奮収縮連関に影響を及ぼすことにより筋の収縮を調整することが示されています。

 

筋カルノイド濃度の上昇がもたらすこれらの利益のうち、無酸素性運動パフォーマンスを改善する可能性が最も大きいと思われるのは、そのph緩衝能になります。

 

カルノシンとβアラニン

カルノシンの摂取の実態は、経口摂取により人体に取り込まれ、酵素カルノシナーゼにより血漿中で急速に加水分解されます。

 

一方、βアラニンとヒスチジンを別々に摂取すると、これら2つの分子が骨格筋に運搬され、そこでカルノシンが再合成されます。

 

βアラニンは、筋内カルノシン濃度に最も影響を及ぼすアミノ酸であるとされ、実際、βアラニンを4~6g/日の用量で28日間摂取すると、筋内カルノシン濃度が約60%増加することが明らかになっています。

 

βアラニンの摂取プロトコル

βアラニンのサプリメントを、運動パフォーマンスとの関連で調査した臨床試験はまだ数が少なく、したがって、βアラニンの推奨用量は、それらの試験の大多数が報告している用量に基づく限り、1日当たり合計2.4~6.4gの範囲になります。

 

βアラニンと運動パフォーマンス

Hoffmanらは、βアラニンが無酸素性運動パフォーマンスにもたらす潜在的利益について調査研究を行っています。

 

大学生フットボール選手に対し、ランダム化二重盲検法により、βアラニンまたはプラセボ4.5gを30日間摂取するよう指示し、プレシーズントレーニングキャンプの3週間前からβアラニンの投与を開始し、さらにキャンプ中もさらに9日間継続しました。

 

無酸素性パフォーマンスの測定値として、60秒のウィンゲート無酸素性パワーテストと3ラインドリル(スプリント間に2分間の休息を取って行う200ヤード(180m)のシャトルラン)をトレーニングキャンプの初日に測定し、さらにトレーニング日誌をつけ(レジスタンストレーニング量を記録)、筋肉痛、疲労感、練習強度に関する主観的レベルを測定しました。

 

30日間にわたる調査期間の終了時において、ラインドリルの疲労感には差がみられませんでしたが、ウィンゲート無酸素性パワーテスト中の疲労レベルは、βアラニンを摂取した被験者の疲労レベルがプラセボ群より低い傾向が観察されました(p=0.07)。

 

ベンチプレスでは、βアラニン群のトレーニング量が多い傾向(p=0.09)が報告されました。

 

最後に、βアラニン群の主観的疲労感は、プラセボ群より有意に低くなりました。

 

この研究から、30日間のβアラニンの摂取により、無酸素性パフォーマンスが有意に向上したとはいえませんが、トレーニング量にはプラスの効果があり、主観的疲労感が低下したと思われます。

引用・索引 NSCA JAPAN Volume20 Number3 pages57-58


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