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筋グリコーゲンと肝グリコーゲン(「肝グリコーゲンが無くなる=血糖値が下がる」「筋グリコーゲンが無くなる=動けない」)

2015.03.12 | Category: トレーナー

筋グリコーゲンと肝グリコーゲン

ウェイトトレーニンググリコーゲン

筋グリコーゲンと肝グリコーゲンそれぞれの重要性

筋グリコーゲンと肝グリコーゲンでは、その役割が違ってきます。

 

筋肉での糖質の合成(血糖値が通常レベル以下だと取り込まれない為、インスリンが膵臓から血液中に出ることで筋肉はグルコースを取り込める)

肝グリコーゲン

肝臓のグリコーゲンは、血糖値が低いときにはグルコースとなり放出されます。

 

これは、脳のエネルギーが主としてグルコースであり、血糖値を保つということは、脳の働きを保つ上で非常に重要なことになります。

 

筋グリコーゲン

一方、筋グリコーゲンはグルコースとなって血中に放出されることはありません。

 

肝グリコーゲンより筋肉のグリコーゲン回復が優先される

運動すれば、筋肉および肝臓のグリコーゲンもエネルギー源として使われます。

 

特に長時間の運動ではグリコーゲン濃度が大きく低下します。

 

そして運動後に食事をすれば、徐々にグリコーゲン濃度も回復してきます。

 

この回復時には実は肝臓よりも筋肉のグリコーゲン濃度を高めることほうが優先されます。

 

これは、筋グリコーゲンが無くなってしまうと生物はよく動けなくなり、生きていく上で非常に重要な本能からきていると言われています。

 

素早く動くということは生物にとって獲物を捕るということにつながり、また外敵から襲われても逃げられるということにもなり、そこで、少なくなってしまった筋グリコーゲンを早く元に戻すということは動物にとって非常に重要な事になります。

 

糖質と運動パフォーマンス(高血糖食(>600g/d)を摂った持久系アスリートは、混合筋グリコーゲン濃度が104.5±9.4mmol/質重量(39%と31%増加した)

 

選手にとっても筋グリコーゲンの回復が重要

「肝グリコーゲンが無くなる=血糖値が下がる」という状況と比べて、「筋グリコーゲンが無くなる=動けない」という状況は避けなければならない非常事態という事になります。

 

筋グリコーゲンを通常レベルにしておくことが、生物に非常に重要な要素であり、同様に選手にとっても、試合や練習で筋グリコーゲンが大きく減ってしまう状態を回復させるという事は重要になります。

 

アスリートの水分補給(糖質4に対してタンパク質1の割合を加えて摂取することで、水分補給と再補給、筋タンパク質の合成、グリコーゲンの再蓄積を促し、筋損傷マーカーを抑制する)

 

糖質摂取のポイント

  1. 糖の分解は解糖系という反応経路で行われる。
  2. 乳酸は酸素がないからできるのではなく、糖質の分解が活発になることで産生される。
  3. 乳酸は遅筋線維や心筋で酸化されてエネルギーを生み出す。
  4. グルコースの筋への取り込みは、グルコーストランスポーターが関係し、糖尿病とも関係がある。
  5. 筋グリコーゲン濃度を保つことは、筋グリコーゲン濃度を保つことよりも優先される重要である。

運動後の糖質摂取(1.2g/kgの糖質を15~30分ごとに最大5時間摂取すれば、筋グリコーゲンの最大合成が可能)

 

運動後の栄養(糖質-タンパク質)摂取で異化状態から同化状態へ(筋グリコーゲン補充速度、筋タンパク質合成活性化速度を上昇させる)

 

アスリートの回復のための栄養とは(糖質摂取の種類により血中乳酸濃度、グリコーゲン再合成、筋損傷の回復に影響する為)

 

糖尿病を有するアスリートに対する栄養指針(有酸素性トレーニングに先立ちレジスタンストレーニングを実施することで、運動による血糖低下を抑制、運動誘発性の低血糖症状はほとんど引き起こされない)

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 page126-127


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