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脂肪の特徴(脂肪酸はミトコンドリア内でβ酸化されアセチルCoAになり、糖と同じように完全に酸化される)

2015.03.16 | Category: トレーナー

エネルギー源としての脂肪

脂肪のエネルギーとしての特徴

脂肪の特徴

水に溶けない長所と短所

脂肪の特徴として「水に溶けない」という事があります。

 

糖は水に溶けやすく、体内を移動しやすいのですが、糖は沢山あると浸透圧が変わるので、体内に溶けているものの量が増えると質量自体が増えます。

 

一方、脂肪は水に溶けないので、どんなに貯めても浸透圧は変わることはないので貯めることには適していることになります。

 

しかし、脂肪を利用するには手間がかかるという短所もあります。

 

スポーツ選手では糖質と脂肪の利用度を考える事が重要(糖質が無くなることが「疲労感」につながる)

脂肪が貯まるのは脂肪細胞の中

脂肪は基本的には脂肪細胞という細胞に貯まります。

 

脂肪細胞はある場所により、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分類されます。

 

脂肪細胞は文字通り、基本的には脂肪を貯める細胞になり、脂肪細胞にも筋肉と同様に、グルコーストランスポーターGLUT4があります。

 

そして、インスリンが来ると、同じように細胞内部から細胞膜に移動し、グルコースを取り込むようになります。

 

筋ではグルコースを取り込めばグリコーゲンとして貯められますが、脂肪細胞では脂肪として貯められます。

 

このようにして糖質は脂肪細胞では脂肪として貯められます。

 

脂肪細胞に貯まっている脂肪は「中性脂肪」というもので、トリグリセリド(TG)ともいいます。

 

糖と脂肪の特徴から運動時の利用のされ方を考える(運動強度が高いほど糖質の利用が高まる)

 

脂肪の利用

中性脂肪が脂肪酸とグリセロールになるのが脂肪利用の第一歩

脂肪がエネルギー源として利用されるときは、まず中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されます。

 

そして、その脂肪酸やグリセロールが、ミトコンドリアの反応材料として入っていき、エネルギーが生まれます。

 

脂肪酸はβ酸化され、アセチルCoAになる

中性脂肪が分解されると、脂肪酸とグリセロールができ、グリセロールは糖の代謝に入っていきます。

 

脂肪酸には炭素が、多くは偶数個あります。

 

脂肪酸は、合成するときも利用するときも炭素が2個ずつ反応していくので、偶数になります。

 

利用されるときは、まず脂肪酸の炭素2個ずつがとれていきます。

 

この反応のことを「β酸化」系といい、この反応でアセチルCoAができます。

アセチルCoA

アセチルCoAは糖を利用する反応でも出てきます。

 

糖が分解される過程でできたピルビン酸が、ミトコンドリアで酸化されるときに最初に変わる物質になります。

 

脂肪酸もミトコンドリア内でβ酸化されてアセチルCoAになり、そして糖と同じように完全に酸化されていくということになります。

 

このように脂肪を利用するには下記のような流れになります。

  1. 脂肪細胞で中性脂肪が脂肪酸に分解され、
  2. その脂肪酸が筋に取り込まれ、
  3. ミトコンドリアに入り、
  4. β酸化され、
  5. TCA回路に入り酸化されていく。

 

脂肪酸トランスポーターはグルコーストランスポーターと同様に細胞膜に移動する

グルコーストランスポーターGLUT4の特徴は普段は細胞の中にあり、インスリン分泌、運動を開始すると細胞膜に移動し働くという特徴がありました。

 

一方の脂肪酸トランスポーターFATの場合も、同じように運動やインスリン分泌の際に、細胞膜に移動します。

 

つまり、脂肪酸を取り込んで利用することが必要な状況になると、脂肪酸トランスポーターも細胞膜に移動するということになります。

 

そして、脂肪酸を取り込んで使い切れないと、筋にも脂肪が貯まってしまいますので、脂肪酸トランスポーターも必要のないときは細胞の中にあります。

 

つまり、グルコーストランスポーターも脂肪酸トランスポーターも働くときにだけ、筋の表面に移動します。

 

ω(オメガ)-3脂肪酸摂取のメリット(オメガ3脂肪酸の摂取が炎症マーカーを低下させ、運動中の血流を最大36%増大させる)

引用・索引 エネルギー代謝を活かしたスポーツトレーニング 八田秀雄 pages 128-132


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