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思春期頃のアジリティ能力向上の要因(ホルモン変化が神経系のさらなる発達、筋横断面積の増大、波状角の増大、筋線維タイプの分化を促し、力発揮能力を向上させる)

2015.05.03 | Category: トレーニング

青少年期の子供におけるアジリティの自然な発達とトレーニングの可能性

アジリティトレーニング

方向転換速度の発達は直線的ではない

既存の断続的および横断的研究によって、青少年期の子供における方向転換速度(CODS)は自然に発達するものの、その発達は直線的ではないことが間接的に示されています。

 

この見方は近年の調査においてさらに強まり、12歳の少年よりも14歳の少年のほうがCODSが有意に大きいことが示されています。

 

またアジリティ関連の課題において、思春期直前は男女が同等の能力を示しますが、成長期開始頃に性差が生じ始めます。

 

アジリティ強化が競技力を上げる化学的根拠と中枢神経系と固有受容器の適応について

 

男子の場合、CODSのパフォーマンスが最大とのなるのは、13~14歳であることが報告されており、これは身長の成長速度が最大となるPHV(Peak Height Velocity:最大身長成長速度)と一致しています。

 

そしてこの重要な成長基準点以後、男子は身体パフォーマンスが向上し続けますが、または減退するために、CODSに性差が認められ続ける事が調査によって明らかにされています。

 

青少年期のアジリティ能力(アジリティパフォーマンスの重要な構成要素:方向転換速度(CODS)と認知的意志決定過程)

CODSのパフォーマンスと発達

思春期直前期

思春期直前期の適応は神経系の発達によってもたらされ、筋肉および筋間のコーディネーション能力と総合的運動制御力の向上によります。

 

思春期~思春期直後

テストステロンなどの男性ホルモン、成長ホルモン、インスリン様成長因子の濃度によって媒介されると考えられます。

 

これらのホルモン変化が神経系のさらなる発達、筋横断面積の増大、波状角の増大、筋線維タイプの分化を促し、力発揮能力を向上させるとみられます。

 

青少年期におけるアジリティの発達と認知的意志決定過程(シナプス回路の強化とシナプスの剪定が、反応時間短縮と総合的認知能力向上をもたらす)

 

ストレングストレーニングとプライオメトリックトレーニングはCODS向上に有効

ストレングストレーニングとプライオメトリックトレーニング両者の併用が青少年期のCODS向上に有効であることが示されており、CODSは相対筋力や反応筋力と関係することも確認されています。

 

したがって、力発揮を効率的に行う能力が重要であるとみられ、CODSを向上させるためには、青少年期を通じてテクニック(基本的動作スキル(FMS))と身体特性の両方に重点を置くトレーニングプログラムを実施することが有益であると考えられます。

 

青少年期を通じたアジリティトレーニングの焦点(神経の可逆性を利用し「ファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS」「方向転換速度:CODS」「反応アジリティトレーニング:RAT」の向上を目指す)

 

思春期前のトレーニングの重点(脳と神経筋系の成熟速度が最大に達している思春期の子供に基本的運動スキル、基本的スポーツスキルを習得させる事は非常に重要である)

 

身体の速度を素早く落とす活動動作(減速)テクニックは傷害リスクを低下、さらにバランスを制御し、蓄積された弾性エネルギーをその後の動作へと効率よく移行する

 

思春期のトレーニングの重点(PHV:最大身長成長速度と体重の最大成長速度(PWV)のピークを向かえると性ホルモン濃度の上昇による筋量の急増を特徴とし、筋サイズの増大(筋線維サイズの増大)、さらに筋横断面積が増大して発揮筋力が向上する)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume21 Number5 page41


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