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野球肘とフィジカルコンディション(投球側肩甲上腕関節の内旋角制限(非投球側より25°)がある場合、肩肘疾患の危険因子となる)

2015.05.09 | Category: 投球障害治療

野球肘とフィジカルコンディション

野球肘とフィジカルコンディション

フィジカルコンディション不足と野球肘(リトルリーグ肘:LLE)

フィジカルコンディション不足はLLEの要因と考えられます。

 

フィジカルコンディショニングプログラムはパフォーマンスを最大限に高め、受傷リスクを最小限に抑えることを重点におくべきです。

 

若年野球選手における野球肘危険因子(オーバーユースと二次的骨化中心を考える)

フィジカルコンディショニングプログラム

フィジカルコンディションを高めるプログラムには、ウォームアップや静的ストレッチ、レジスタンストレーニング、体幹強化トレーニング、および神経筋トレーニングなどが含まれます。

 

フィジカルコンディショニングにおけるウォームアップは、若年レベルの野球においてスローイングやピッチングの前に行うことが推奨されます。

 

ウォームアップ

ウォームアップには深部体温、運動単位の興奮性、および運動感覚の覚醒を高め、能動的ROMを最大化する効果があります。

 

静的ストレッチ

静的ストレッチも、障害予防のために行われるフィジカルコンディショニングの一種であり、静的ストレッチは、ウォームアップを行って軟部組織の温度が上がってから実施するのが最も効果的になります。

 

伸張性筋活動

野球のピッチングのフォロースルー期には、関節の過度の牽引力が加わるため、肩関節後部の筋群が高い伸張性筋活動を示します。

 

投球腕の関節が過度の牽引力にさらされると、非投球腕に比べて肩関節外旋が増大し、肩関節内旋が減少する傾向があります。

 

※伸張性筋活動の反復は投球腕におけるROMの低下に関連していることがいくつかの研究において明らかになっています。

 

野球肘とピッチングメカニクス(若年野球投手の肘内側に加わる力は最大64.6Nに達し、肘外反ピークトルクは肩関節が最大外旋する直前に最大になる)

 

肩甲上腕関節内旋制限(Glenohumeral Internal Rotation Deficit:GIRD)

投球腕の肩関節の内旋角度が非投球腕の肩関節より小さくなっていることを肩甲上腕関節内旋制限(GIRD)といいます。

 

はっきりした原因は不明ではありますが、最も多いとされる原因は肩の後下方関節包の拘縮、または上腕骨の適応になります。

 

若年投手の投球腕におけるGIRDの角度が25°を超える場合は肩や肘の疾患につながります。

 

Dinesらの研究

Dinesらは、15~37歳の野球選手29名を対象とした研究において、肘関節の内側側副靭帯の機能不全とGIRDとの間に関連性があることを明らかにしました。

 

肩関節後部の静的ストレッチは、野球選手がシーズン中に経験することの多い肩関節内旋ROMの減少を抑える上で重要な役割を果たす可能性があり、肩の動きを最適な状態に維持することは、GIRDを予防し、肘痛の発症率を低減する上で役立つと考えられます。

 

野球肘と基礎運動技能(ファンクショナルムーブメントスクリーンを理解することが投球障害予防につながる)

 

野球肘とレジスタンストレーニング(コッキング期とアクセレーション期において運動学的神経筋トレーニングプログラムは下肢、体幹、上肢への効率的なエネルギー伝達を促進することにより神経筋コーディネーションを改善し障害リクスを低減する)

 

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

 

野球肘とピッチングメカニクスの評価(ピッチングの加速期において肘が肩の高さに届かない不適切な位置の場合、肘内側にかかる外反ストレスは増大する)

 

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume19 Number3 pages17-18


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